袋の中に数字1が書かれたカードが2枚、数字2が書かれたカードが3枚、数字3が書かれたカードが5枚、合計10枚のカードが入っています。この袋から1枚カードを取り出し、数字を確認した後、袋に戻すことを2回繰り返します。このとき、標本平均$\overline{X}$の標準偏差$\sigma(\overline{X})$を求める問題です。

確率論・統計学標本平均標準偏差確率分布母集団
2025/7/2

1. 問題の内容

袋の中に数字1が書かれたカードが2枚、数字2が書かれたカードが3枚、数字3が書かれたカードが5枚、合計10枚のカードが入っています。この袋から1枚カードを取り出し、数字を確認した後、袋に戻すことを2回繰り返します。このとき、標本平均X\overline{X}の標準偏差σ(X)\sigma(\overline{X})を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、母集団の平均μ\muと標準偏差σ\sigmaを求めます。
次に、標本平均X\overline{X}の標準偏差σ(X)\sigma(\overline{X})の公式を使って計算します。
* 母集団の平均μ\muの計算:
母集団は1, 1, 2, 2, 2, 3, 3, 3, 3, 3 の10個の数字で構成されています。
μ=1×2+2×3+3×510=2+6+1510=2310=2.3\mu = \frac{1 \times 2 + 2 \times 3 + 3 \times 5}{10} = \frac{2 + 6 + 15}{10} = \frac{23}{10} = 2.3
* 母集団の分散σ2\sigma^2の計算:
σ2=(1μ)2×2+(2μ)2×3+(3μ)2×510\sigma^2 = \frac{(1-\mu)^2 \times 2 + (2-\mu)^2 \times 3 + (3-\mu)^2 \times 5}{10}
σ2=(12.3)2×2+(22.3)2×3+(32.3)2×510\sigma^2 = \frac{(1-2.3)^2 \times 2 + (2-2.3)^2 \times 3 + (3-2.3)^2 \times 5}{10}
σ2=(1.3)2×2+(0.3)2×3+(0.7)2×510\sigma^2 = \frac{(-1.3)^2 \times 2 + (-0.3)^2 \times 3 + (0.7)^2 \times 5}{10}
σ2=1.69×2+0.09×3+0.49×510\sigma^2 = \frac{1.69 \times 2 + 0.09 \times 3 + 0.49 \times 5}{10}
σ2=3.38+0.27+2.4510=6.110=0.61\sigma^2 = \frac{3.38 + 0.27 + 2.45}{10} = \frac{6.1}{10} = 0.61
* 母集団の標準偏差σ\sigmaの計算:
σ=σ2=0.61\sigma = \sqrt{\sigma^2} = \sqrt{0.61}
* 標本平均X\overline{X}の標準偏差σ(X)\sigma(\overline{X})の計算:
標本サイズn=2n=2なので、σ(X)=σn=0.612=0.612=0.305=3051000=61200=122400=12220\sigma(\overline{X}) = \frac{\sigma}{\sqrt{n}} = \frac{\sqrt{0.61}}{\sqrt{2}} = \sqrt{\frac{0.61}{2}} = \sqrt{0.305} = \sqrt{\frac{305}{1000}} = \sqrt{\frac{61}{200}} = \sqrt{\frac{122}{400}} = \frac{\sqrt{122}}{20}

3. 最終的な答え

12220\frac{\sqrt{122}}{20}

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