1. 問題の内容
サイコロを3回投げるとき、最小の目の数を確率変数 とする。 の分布関数と確率分布を求める問題です。
2. 解き方の手順
まず、確率変数 がとりうる値は であることを確認します。
次に、分布関数 を求めます。これは が 以下の値をとる確率です。 は、「3回の試行において、少なくとも1回は 以下の目が出る」ということと同値です。これを余事象の考え方で求めます。「3回とも より大きい目が出る」確率を全体から引けば、 が求まります。
3回とも より大きい目が出る確率は、各回の試行で のいずれかが出る確率の積となります。各回の確率は なので、3回とも より大きい目が出る確率は です。したがって、分布関数は次のようになります。
次に、確率質量関数 を求めます。これは が特定の値 をとる確率です。これは分布関数の差分として求めることができます。
上記の式に分布関数の式を代入して、
3. 最終的な答え
分布関数:
確率質量関数:
(ただし、)