(1) 20人の中から議長、副議長、書記を1人ずつ選ぶ方法は何通りあるかを求める。ただし、兼任は認めない。 (2) 番号のついた8個の椅子に6人の人を座らせる方法は何通りあるかを求める。

離散数学組み合わせ順列場合の数数え上げ
2025/7/2

1. 問題の内容

(1) 20人の中から議長、副議長、書記を1人ずつ選ぶ方法は何通りあるかを求める。ただし、兼任は認めない。
(2) 番号のついた8個の椅子に6人の人を座らせる方法は何通りあるかを求める。

2. 解き方の手順

(1)
議長の選び方は20通りある。議長が決まれば、副議長の選び方は残りの19人から選ぶので19通り。議長と副議長が決まれば、書記の選び方は残りの18人から選ぶので18通り。よって、選び方の総数は、
20×19×1820 \times 19 \times 18
となる。
(2)
8個の椅子から6個の椅子を選ぶ組み合わせは8C6_8C_6通りある。
8C6=8!6!(86)!=8!6!2!=8×72×1=28_8C_6 = \frac{8!}{6!(8-6)!} = \frac{8!}{6!2!} = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28
6人の人を座らせる順番も考慮する必要がある。選んだ6個の椅子に6人の人を座らせる方法は6!通りある。
6!=6×5×4×3×2×1=7206! = 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 720
よって、座らせる方法の総数は、
28×720=2016028 \times 720 = 20160
となる。
または、8個の椅子から6人を選んで並べる順列として考えることもできる。
8P6=8!(86)!=8!2!=8×7×6×5×4×3=20160_8P_6 = \frac{8!}{(8-6)!} = \frac{8!}{2!} = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 = 20160

3. 最終的な答え

(1) 6840通り
(2) 20160通り

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