8個の球が入った袋があり、そのうち4個には10点、残りの4個には20点が書かれています。この袋から3個の球を同時に取り出すとき、取り出した10点の球の数をX、合計点数をYとします。Yの分散を求める問題です。

確率論・統計学確率分散超幾何分布
2025/7/2

1. 問題の内容

8個の球が入った袋があり、そのうち4個には10点、残りの4個には20点が書かれています。この袋から3個の球を同時に取り出すとき、取り出した10点の球の数をX、合計点数をYとします。Yの分散を求める問題です。

2. 解き方の手順

Yは合計点数なので、取り出した10点の球の数Xを用いて、Y=10X+20(3X)=6010XY = 10X + 20(3-X) = 60 - 10X と表せます。
分散の性質より、V(aX+b)=a2V(X)V(aX+b) = a^2V(X)なので、V(Y)=V(6010X)=(10)2V(X)=100V(X)V(Y) = V(60-10X) = (-10)^2V(X) = 100V(X)となります。
したがって、XXの分散を求めればよいことがわかります。
XXは3個の球を取り出したときの10点の球の数なので、これは超幾何分布に従います。
母集団のサイズをNN、当たりくじの数をKK、試行回数をnnとすると、超幾何分布の分散はV(X)=nKNNKNNnN1V(X) = n\frac{K}{N}\frac{N-K}{N}\frac{N-n}{N-1}で与えられます。
この問題では、N=8N=8, K=4K=4, n=3n=3なので、
V(X)=3488488381=3121257=1528V(X) = 3\frac{4}{8}\frac{8-4}{8}\frac{8-3}{8-1} = 3\frac{1}{2}\frac{1}{2}\frac{5}{7} = \frac{15}{28}
よって、V(Y)=100V(X)=100×1528=150028=3757V(Y) = 100V(X) = 100 \times \frac{15}{28} = \frac{1500}{28} = \frac{375}{7}となります。

3. 最終的な答え

3757\frac{375}{7}

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