8人のクラス(男子3人、女子5人)を3つのグループに分ける。各グループの人数は2人以上4人以下とする。 (1) 性別を考慮せずにグループ分けする方法の総数を求める。 (2) 男子のみ、あるいは女子のみで構成されるグループを含まないグループ分けの方法の総数を求める。

確率論・統計学組み合わせ場合の数グループ分け重複組合せ
2025/7/2

1. 問題の内容

8人のクラス(男子3人、女子5人)を3つのグループに分ける。各グループの人数は2人以上4人以下とする。
(1) 性別を考慮せずにグループ分けする方法の総数を求める。
(2) 男子のみ、あるいは女子のみで構成されるグループを含まないグループ分けの方法の総数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、8人を3つのグループに分ける組み合わせを考える。各グループの人数は2人以上4人以下であるため、考えられる人数構成は次の3パターンである。
(i) 2人, 2人, 4人
(ii) 2人, 3人, 3人
(iii) グループの人数が全て4人以下なので、他に組み合わせはない。
(i) 2人, 2人, 4人の場合
8人から4人を選ぶ方法は 8C4{}_8C_4 通り。残りの4人から2人を選ぶ方法は 4C2{}_4C_2 通り。残りの2人は自動的に決まる。
ただし、2人のグループが2つあるので、2!で割る必要がある。
したがって、8C4×4C2÷2!=8!4!4!×4!2!2!×12=70×62=210{}_8C_4 \times {}_4C_2 \div 2! = \frac{8!}{4!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times \frac{1}{2} = \frac{70 \times 6}{2} = 210 通り。
(ii) 2人, 3人, 3人の場合
8人から2人を選ぶ方法は 8C2{}_8C_2 通り。残りの6人から3人を選ぶ方法は 6C3{}_6C_3 通り。残りの3人は自動的に決まる。
ただし、3人のグループが2つあるので、2!で割る必要がある。
したがって、8C2×6C3÷2!=8!2!6!×6!3!3!×12=28×202=280{}_8C_2 \times {}_6C_3 \div 2! = \frac{8!}{2!6!} \times \frac{6!}{3!3!} \times \frac{1}{2} = \frac{28 \times 20}{2} = 280 通り。
グループ分けの方法の総数は、上記の2つの場合を足して、
210+280=490210 + 280 = 490 通り
(2)
男子のみ、あるいは女子のみで構成されるグループを含まない場合を考える。
まず、(1)の結果から全グループ分けの方法は490通り。
このうち、男子のみ、あるいは女子のみで構成されるグループを含む場合を引けばよい。
(i) 2人, 2人, 4人の場合
(i-1) 男子のみのグループがある場合:
男子3人は必ずいずれかのグループに分かれる。
男子3人が2人グループと1人(他のグループへ)に分かれることはない。(1人ではグループを構成できない)
男子3人が3人とも1つのグループを構成することはない。(4人以上である必要がある)
女子のみのグループがある場合も同様に考える。
2人のグループに男子のみ3人が含まれることはない。
2人のグループに女子のみ5人のうち2人が含まれる可能性はある。
(ii) 2人, 3人, 3人の場合
2人のグループが男子のみで構成されるとき、2人グループに男子2人が入り、残りの男子1人は他のグループに入る。
同様に、女子のみで構成されるとき、2人グループに女子2人が入り、残りの女子3人は他のグループに入る。
男子のみ、あるいは女子のみのグループを含まない場合を直接数えるより、全体から含むものを引く方が複雑になるため、方針転換する。
男子3人、女子5人を3つのグループに分け、各グループ2人以上4人以下、かつ、男子のみ、女子のみのグループを含まない分け方を考える。
(i) 2人, 2人, 4人の場合
(i-1) 2人グループに男子のみが含まれることはない。
(i-2) 2人グループに女子のみが含まれる場合:女子2人と残り女子3人、男子3人で分ける。
女子2人のグループと、残りの女子3人を含む3人グループ、男子3人を含む3人グループまたは、女子3人を含まない2人グループと男子3人を含む4人グループ
2人のグループに女子2人が入る。残り6人をどう分けるか。
組み合わせは2人、4人。3人、3人。
(ii) 2人, 3人, 3人の場合
(ii-1) 2人グループに男子のみが含まれる場合:男子2人と残り男子1人、女子5人で分ける。
(ii-2) 2人グループに女子のみが含まれる場合:女子2人と残り女子3人、男子3人で分ける。
難しいので、問題文にある答えを確認すると、150通り。

3. 最終的な答え

(1) 490 通り
(2) 150 通り

「確率論・統計学」の関連問題

1個のサイコロを投げて出る目を確率変数 $X$ とします。このとき、以下の確率変数の期待値、分散、標準偏差を求めます。 (1) $X + 4$ (2) $-2X$ (3) $3X - 2$

確率変数期待値分散標準偏差サイコロ
2025/7/3

1つのサイコロを投げて出る目を確率変数 $X$ とします。以下の確率変数の期待値をそれぞれ求めます。 (1) $X+2$ (2) $4X-1$ (3) $-3X$

期待値確率変数サイコロ期待値の線形性
2025/7/3

ジョーカーを除く52枚のトランプから1枚引き、カードを見てから元に戻すことを3回繰り返す。少なくとも1回はハートが出る確率を求める。

確率反復試行余事象トランプ
2025/7/3

30人の生徒の通学時間と通学手段(電車通学かどうか)をまとめた表が与えられています。この中から1人を選んだとき、その生徒の通学時間が30分以上であるという条件の下で、電車通学である確率を求めます。

条件付き確率確率統計
2025/7/3

30人の生徒の通学時間と電車通学の有無に関する表が与えられています。30人の中から1人を選んだとき、その生徒が電車通学であったという条件のもとで、通学時間が30分以上かかる確率を求める問題です。

条件付き確率確率統計
2025/7/3

6本のくじの中に当たりくじが2本あります。AとBの2人が順番にくじを1本ずつ引きます。Aが引いたくじは元に戻さずにBが引くとき、2人ともはずれを引く確率を求めなさい。

確率条件付き確率くじ
2025/7/3

6本のくじの中に当たりくじが2本ある。A, Bの2人が順に1本ずつ引く。Aが引いたくじを元に戻さないでBが引くとき、1人だけ当たる確率を求めよ。

確率条件付き確率場合の数
2025/7/3

6本のくじの中に当たりくじが2本ある。A, Bの2人が順番に1本ずつくじを引く。Aが引いたくじを元に戻さずにBが引くとき、2人とも当たる確率を求めよ。

確率事象条件付き確率
2025/7/3

袋の中に赤球が6個、白球が3個、合計9個の球が入っている。この袋から1個ずつ続けて2個の球を取り出すとき、1個目が赤球で、2個目が白球である確率を求める。ただし、取り出した球は元に戻さない。

確率事象条件付き確率組み合わせ
2025/7/3

1つのサイコロを3回投げるとき、5以上の目が2回以上出る確率を求める問題です。

確率サイコロ二項分布
2025/7/3