与えられた微分方程式または初期値問題を解く問題です。 (1) $\frac{dy}{dx} = y^2$ (2) $\frac{dy}{dx} = e^y$, $y(0) = 0$

解析学微分方程式変数分離形初期値問題積分
2025/7/2

1. 問題の内容

与えられた微分方程式または初期値問題を解く問題です。
(1) dydx=y2\frac{dy}{dx} = y^2
(2) dydx=ey\frac{dy}{dx} = e^y, y(0)=0y(0) = 0

2. 解き方の手順

(1)
まず、与えられた微分方程式を解きます。
dydx=y2\frac{dy}{dx} = y^2 は変数分離形なので、以下のように変形します。
dyy2=dx\frac{dy}{y^2} = dx
両辺を積分します。
dyy2=dx\int \frac{dy}{y^2} = \int dx
1y=x+C-\frac{1}{y} = x + C (Cは積分定数)
y=1x+Cy = -\frac{1}{x+C}
(2)
次に、与えられた微分方程式を解きます。
dydx=ey\frac{dy}{dx} = e^y は変数分離形なので、以下のように変形します。
dyey=dx\frac{dy}{e^y} = dx
eydy=dxe^{-y} dy = dx
両辺を積分します。
eydy=dx\int e^{-y} dy = \int dx
ey=x+C-e^{-y} = x + C (Cは積分定数)
初期条件 y(0)=0y(0) = 0 を用いて、Cを求めます。
x=0x=0 のとき y=0y=0 なので、
e0=0+C-e^{-0} = 0 + C
1=C-1 = C
したがって、C=1C = -1 となります。
ey=x1-e^{-y} = x - 1
ey=1xe^{-y} = 1 - x
両辺の自然対数をとります。
y=ln(1x)-y = \ln(1-x)
y=ln(1x)y = -\ln(1-x)

3. 最終的な答え

(1) y=1x+Cy = -\frac{1}{x+C}
(2) y=ln(1x)y = -\ln(1-x)

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