大、中、小の3つのサイコロを同時に投げるとき、以下の確率を求めます。 (1) 3つの目がすべて異なる確率 (2) 大、中、小の順に目が小さくなる確率 (3) 出た目の最大値が4以下の確率 (4) 出た目の最大値が4である確率 (5) 出た目の和が10である確率

確率論・統計学確率サイコロ場合の数確率分布
2025/7/2

1. 問題の内容

大、中、小の3つのサイコロを同時に投げるとき、以下の確率を求めます。
(1) 3つの目がすべて異なる確率
(2) 大、中、小の順に目が小さくなる確率
(3) 出た目の最大値が4以下の確率
(4) 出た目の最大値が4である確率
(5) 出た目の和が10である確率

2. 解き方の手順

(1) 3つの目がすべて異なる確率
3つのサイコロの目の出方は全部で 63=2166^3 = 216 通りです。
3つの目がすべて異なる場合は、大、中、小の順に6, 5, 4のように出ると考えられます。
大のサイコロは6通りの出方があり、中のサイコロは大のサイコロの目以外の5通りの出方があり、小のサイコロは大小のサイコロの目以外の4通りの出方があります。
したがって、3つの目がすべて異なる場合の数は 6×5×4=1206 \times 5 \times 4 = 120 通りです。
求める確率は 120216=59\frac{120}{216} = \frac{5}{9} です。
(2) 大、中、小の順に目が小さくなる確率
大小中の目が全て異なるとき、目の組み合わせは 6C3_6C_3 通りあります。この組み合わせに対して、大小中の順に目が小さくなる組み合わせは1つしかありません。
目の組み合わせは
6C3=6×5×43×2×1=20_6C_3 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通りです。
したがって、求める確率は 20216=554\frac{20}{216} = \frac{5}{54} です。
(3) 出た目の最大値が4以下の確率
3つのサイコロの目がすべて1, 2, 3, 4のいずれかである必要があります。
したがって、この確率は 4363=64216=827\frac{4^3}{6^3} = \frac{64}{216} = \frac{8}{27} です。
(4) 出た目の最大値が4である確率
出た目の最大値が4である場合は、少なくとも1つは4が出て、残りの2つのサイコロは1, 2, 3, 4のいずれかである必要があります。
最大値が4以下の場合は 43=644^3 = 64 通りです。
最大値が3以下の場合は 33=273^3 = 27 通りです。
したがって、最大値が4である場合は 6427=3764 - 27 = 37 通りです。
求める確率は 37216\frac{37}{216} です。
(5) 出た目の和が10である確率
目の和が10になる組み合わせを考えます。
(1, 3, 6) -> 6通り
(1, 4, 5) -> 6通り
(2, 2, 6) -> 3通り
(2, 3, 5) -> 6通り
(2, 4, 4) -> 3通り
(3, 3, 4) -> 3通り
合計 6+6+3+6+3+3=276 + 6 + 3 + 6 + 3 + 3 = 27 通りです。
求める確率は 27216=18\frac{27}{216} = \frac{1}{8} です。

3. 最終的な答え

(1) 59\frac{5}{9}
(2) 554\frac{5}{54}
(3) 827\frac{8}{27}
(4) 37216\frac{37}{216}
(5) 18\frac{1}{8}

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