$\triangle OAB$ において、$\overrightarrow{OP} = s\overrightarrow{OA} + t\overrightarrow{OB}$ とする。実数 $s, t$ が与えられた条件を満たしながら動くとき、点 $P$ の存在範囲を求める問題である。 (1) $s + 2t = 3$ の場合。 (2) $1 \le s + t \le 2$ かつ $s \ge 0, t \ge 0$ の場合。
2025/7/2
1. 問題の内容
において、 とする。実数 が与えられた条件を満たしながら動くとき、点 の存在範囲を求める問題である。
(1) の場合。
(2) かつ の場合。
2. 解き方の手順
(1) の場合
より なので、 となる。
ここで、、 とすると、 となる。
ここで、直線 を考える。 より、 である。
となる を用いると、
となる。
を満たす を用いて、 と表せることから、 となる。
とすると、 となるので、 となり、整合性が取れる。
であり、 が実数全体を動くことから、点 は点 を通り、ベクトル に平行な直線上を動く。
または、 を と変形し、, とおくと、 となる。
, とおくと、 となり、 より、点 は直線 上を動く。
(2) かつ の場合
とおくと、 となる。
となる。
, とおくと、 かつ である。
よって、 とおくと、点 は線分 上を動く。
であり、 より、点 は のとき線分 上、 のとき線分 を2倍に拡大した線分上を動く。
したがって、点 の存在範囲は、 の辺 , , をそれぞれ2倍に拡大した (ただし ) を考え、台形 の内部および周上となる。
3. 最終的な答え
(1) 点 の存在範囲は、点 と点 を通る直線 である。
(2) 点 の存在範囲は、台形 (ただし ) の内部および周上である。