三角形ABCがあり、その頂点の位置ベクトルはそれぞれ$\vec{a}$、$\vec{b}$、$\vec{c}$です。辺BCを3:2に内分する点をD、辺CAを3:2に内分する点をE、辺ABを3:2に内分する点をFとします。三角形DEFの重心をGとします。 (1) 点Gの位置ベクトル$\vec{g}$を$\vec{a}$、$\vec{b}$、$\vec{c}$を用いて表してください。 (2) $\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC} = \vec{0}$ が成り立つことを示してください。

幾何学ベクトル内分点重心ベクトルの計算
2025/7/2

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、その頂点の位置ベクトルはそれぞれa\vec{a}b\vec{b}c\vec{c}です。辺BCを3:2に内分する点をD、辺CAを3:2に内分する点をE、辺ABを3:2に内分する点をFとします。三角形DEFの重心をGとします。
(1) 点Gの位置ベクトルg\vec{g}a\vec{a}b\vec{b}c\vec{c}を用いて表してください。
(2) GA+GB+GC=0\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC} = \vec{0} が成り立つことを示してください。

2. 解き方の手順

(1)
まず、点D、E、Fの位置ベクトルを求めます。内分点の公式を使うと、次のようになります。
d=2b+3c3+2=2b+3c5\vec{d} = \frac{2\vec{b} + 3\vec{c}}{3+2} = \frac{2\vec{b} + 3\vec{c}}{5}
e=2c+3a3+2=2c+3a5\vec{e} = \frac{2\vec{c} + 3\vec{a}}{3+2} = \frac{2\vec{c} + 3\vec{a}}{5}
f=2a+3b3+2=2a+3b5\vec{f} = \frac{2\vec{a} + 3\vec{b}}{3+2} = \frac{2\vec{a} + 3\vec{b}}{5}
次に、三角形DEFの重心Gの位置ベクトルg\vec{g}を求めます。重心は各頂点の位置ベクトルの平均なので、
g=d+e+f3=13(2b+3c5+2c+3a5+2a+3b5)\vec{g} = \frac{\vec{d} + \vec{e} + \vec{f}}{3} = \frac{1}{3} \left(\frac{2\vec{b} + 3\vec{c}}{5} + \frac{2\vec{c} + 3\vec{a}}{5} + \frac{2\vec{a} + 3\vec{b}}{5}\right)
g=115(5a+5b+5c)\vec{g} = \frac{1}{15}(5\vec{a} + 5\vec{b} + 5\vec{c})
g=13(a+b+c)\vec{g} = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})
(2)
GA+GB+GC=(ag)+(bg)+(cg)=a+b+c3g\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC} = (\vec{a} - \vec{g}) + (\vec{b} - \vec{g}) + (\vec{c} - \vec{g}) = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c} - 3\vec{g}
g=13(a+b+c)\vec{g} = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})を代入すると、
GA+GB+GC=a+b+c313(a+b+c)=a+b+c(a+b+c)=0\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC} = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c} - 3 \cdot \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}) = \vec{a} + \vec{b} + \vec{c} - (\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}) = \vec{0}

3. 最終的な答え

(1) g=13(a+b+c)\vec{g} = \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})
(2) GA+GB+GC=0\vec{GA} + \vec{GB} + \vec{GC} = \vec{0}

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