ある高校の男子の身長$X$が、平均$170.9$ cm、標準偏差$5.4$ cmの正規分布に従うとする。 (1) 身長$175$ cm以上の生徒は約何%いるか。 (2) 身長の高い方から$4$%の中に入るのは、約何 cm以上の生徒か。 ただし、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求める。

確率論・統計学正規分布統計確率標準化パーセント
2025/7/2

1. 問題の内容

ある高校の男子の身長XXが、平均170.9170.9 cm、標準偏差5.45.4 cmの正規分布に従うとする。
(1) 身長175175 cm以上の生徒は約何%いるか。
(2) 身長の高い方から44%の中に入るのは、約何 cm以上の生徒か。
ただし、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求める。

2. 解き方の手順

(1) 身長175175 cm以上の生徒の割合を求める。まず、XXを標準化する。
標準化された変数をZZとすると、
Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma}
ここで、X=175X = 175, μ=170.9\mu = 170.9, σ=5.4\sigma = 5.4なので、
Z=175170.95.4=4.15.40.759Z = \frac{175 - 170.9}{5.4} = \frac{4.1}{5.4} \approx 0.759
P(X175)=P(Z0.759)=1P(Z<0.759)P(X \ge 175) = P(Z \ge 0.759) = 1 - P(Z < 0.759)
標準正規分布表からP(Z<0.76)0.7764P(Z < 0.76) \approx 0.7764であるから、
P(X175)=10.7764=0.2236P(X \ge 175) = 1 - 0.7764 = 0.2236
したがって、身長が175175 cm以上の生徒は約22.422.4 %である。
(2) 身長の高い方から44%の中に入る身長を求める。
P(Zz)=0.04P(Z \ge z) = 0.04となるようなzzを求める。
P(Z<z)=10.04=0.96P(Z < z) = 1 - 0.04 = 0.96となるzzを探す。
標準正規分布表からP(Z<1.75)0.9599P(Z < 1.75) \approx 0.9599, P(Z<1.76)0.9608P(Z < 1.76) \approx 0.9608であるので、z1.75z \approx 1.75とする。
Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma}より、X=μ+ZσX = \mu + Z \sigma
X=170.9+1.75×5.4=170.9+9.45=180.35X = 170.9 + 1.75 \times 5.4 = 170.9 + 9.45 = 180.35
したがって、身長の高い方から44%の中に入るのは、約180.4180.4 cm以上の生徒である。

3. 最終的な答え

(1) 約22.422.4%
(2) 約180.4180.4 cm

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