袋の中に赤玉3個、青玉2個、黄玉1個の合計6個の玉が入っている。机の上に赤色、青色、黄色の皿が1枚ずつ置かれている。袋の中から1個ずつ3個の玉を取り出し、取り出した順に、赤色の皿、青色の皿、黄色の皿の上に1個ずつのせる。玉の色と皿の色が一致している皿の枚数をXとする。 (1) $X=3$ となる確率を求めよ。 (2) $X=2$ となる確率を求めよ。 (3) $X$ の期待値を求めよ。

確率論・統計学確率期待値場合の数
2025/7/2

1. 問題の内容

袋の中に赤玉3個、青玉2個、黄玉1個の合計6個の玉が入っている。机の上に赤色、青色、黄色の皿が1枚ずつ置かれている。袋の中から1個ずつ3個の玉を取り出し、取り出した順に、赤色の皿、青色の皿、黄色の皿の上に1個ずつのせる。玉の色と皿の色が一致している皿の枚数をXとする。
(1) X=3X=3 となる確率を求めよ。
(2) X=2X=2 となる確率を求めよ。
(3) XX の期待値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) X=3X=3 となるのは、取り出した3つの玉の色がそれぞれ赤、青、黄である場合である。
取り出し方は全部で 6×5×4=1206 \times 5 \times 4 = 120 通りある。
X=3X=3 となるのは、赤、青、黄の順に取り出す場合、赤、黄、青の順に取り出す場合、青、赤、黄の順に取り出す場合、青、黄、赤の順に取り出す場合、黄、赤、青の順に取り出す場合、黄、青、赤の順に取り出す場合の6通りがある。
赤、青、黄の順に取り出す確率は 36×25×14=6120\frac{3}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{6}{120}
赤、黄、青の順に取り出す確率は 36×15×24=6120\frac{3}{6} \times \frac{1}{5} \times \frac{2}{4} = \frac{6}{120}
青、赤、黄の順に取り出す確率は 26×35×14=6120\frac{2}{6} \times \frac{3}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{6}{120}
青、黄、赤の順に取り出す確率は 26×15×34=6120\frac{2}{6} \times \frac{1}{5} \times \frac{3}{4} = \frac{6}{120}
黄、赤、青の順に取り出す確率は 16×35×24=6120\frac{1}{6} \times \frac{3}{5} \times \frac{2}{4} = \frac{6}{120}
黄、青、赤の順に取り出す確率は 16×25×34=6120\frac{1}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{3}{4} = \frac{6}{120}
したがって、X=3X=3 となる確率は
6×6120=36120=3106 \times \frac{6}{120} = \frac{36}{120} = \frac{3}{10}
(2) X=2X=2 となるのは、3つの玉のうち2つの玉の色が一致する場合である。
つまり、(赤,赤,青), (赤,赤,黄), (青,青,赤), (青,青,黄)のパターンで取り出す場合である。
(赤,赤,青)となる確率は 36×25×24+36×25×24+36×25×24=12120=660=330\frac{3}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{2}{4} + \frac{3}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{2}{4} + \frac{3}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{2}{4} = \frac{12}{120} = \frac{6}{60} = \frac{3}{30}
同じ色が2つある場合は並べ方が3通りあるので、上記の確率は3倍する必要がある
(赤,赤,青) = 36×25×24×3=36120=310\frac{3}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{2}{4} \times 3 = \frac{36}{120} = \frac{3}{10}
(赤,赤,黄) = 36×25×14×3=18120=320\frac{3}{6} \times \frac{2}{5} \times \frac{1}{4} \times 3 = \frac{18}{120} = \frac{3}{20}
(青,青,赤) = 26×15×34×3=18120=320\frac{2}{6} \times \frac{1}{5} \times \frac{3}{4} \times 3 = \frac{18}{120} = \frac{3}{20}
(青,青,黄) = 26×15×14×3=6120=120\frac{2}{6} \times \frac{1}{5} \times \frac{1}{4} \times 3 = \frac{6}{120} = \frac{1}{20}
X=2X=2 となる確率は、310+320+320+120=1320\frac{3}{10} + \frac{3}{20} + \frac{3}{20} + \frac{1}{20} = \frac{13}{20}
(3) XXの取りうる値は0,1,2,3である。
X=3X=3となる確率は 310\frac{3}{10}
X=2X=2となる確率は 1320\frac{13}{20}
X=1X=1となる確率は 13101320P(X=0)=16201320=1201 - \frac{3}{10} - \frac{13}{20} -P(X=0) = 1 - \frac{6}{20} - \frac{13}{20} = \frac{1}{20}
P(X=0)P(X=0)の確率を求める必要がある
X=0X=0となるのは3つとも違う色の時以外で、かつどれも一致しない時である。
(赤,青,黄)=362514\frac{3}{6} \cdot \frac{2}{5} \cdot \frac{1}{4} = 6120\frac{6}{120}
取りうる順番は6通り、6120×6=36120=310\frac{6}{120}\times 6 = \frac{36}{120}=\frac{3}{10}
これは3つ一致する場合なので、一致しない場合は0である
3つの色が全て異なるのは 3/103/10
3つのうち2つが同じ色で、かつどれも一致しないということはありえない
X=1X=1となる確率は、全体から3つ一致と2つ一致を引けばよいので、
13101320=2061320=1201 - \frac{3}{10} - \frac{13}{20} = \frac{20-6-13}{20} = \frac{1}{20}
X=0となる確率=0
Xの期待値は 0P(X=0)+1P(X=1)+2P(X=2)+3P(X=3)=0P(X=0)+1120+21320+3310=120+2620+1820=4520=94=2.250\cdot P(X=0) + 1\cdot P(X=1) + 2\cdot P(X=2) + 3\cdot P(X=3) = 0\cdot P(X=0) + 1\cdot \frac{1}{20} + 2\cdot \frac{13}{20} + 3\cdot \frac{3}{10} = \frac{1}{20} + \frac{26}{20} + \frac{18}{20} = \frac{45}{20} = \frac{9}{4} = 2.25

3. 最終的な答え

(1) 310\frac{3}{10}
(2) 1320\frac{13}{20}
(3) 94\frac{9}{4}

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