(1) まず、与えられた積分が任意の1次関数g(x)に対して0になるという条件から、αとβの値を決定します。g(x)として、まずg(x)=1の場合を考えます。このとき、 ∫11(x−α)(x−β)dx=0 が成り立ちます。積分範囲が1から1なので、この積分は常に0になります。
次に、g(x)=xの場合を考えます。このとき、 ∫11(x−α)(x−β)xdx=0 が成り立ちます。同様に、積分範囲が1から1なので、この積分は常に0になります。
これらの条件だけでは、αとβの値は求まりません。 問題文から、∫11 という積分範囲が不適切です。積分範囲は問題文に明記されていないため、一般的に −∞ から ∞ ではなく、積分範囲が与えられていると仮定します。しかし、∫11(x−α)(x−β)g(x)dx=0 という条件は、積分範囲がどんなものであっても、常に0になります。つまり、この条件から α と β の値を決定することはできません。 問題文の積分範囲は ∫11 ではなく、積分範囲が与えられていないか、または誤りがあると考えられます。 もし積分範囲が −1 から 1 であれば、以下のように解くことができます。 (1) g(x)=1 のとき、 ∫−11(x−α)(x−β)dx=∫−11(x2−(α+β)x+αβ)dx=0 ∫−11x2dx−(α+β)∫−11xdx+αβ∫−11dx=0 32−0+2αβ=0 αβ=−31 (2) g(x)=x のとき、 ∫−11(x−α)(x−β)xdx=∫−11(x3−(α+β)x2+αβx)dx=0 ∫−11x3dx−(α+β)∫−11x2dx+αβ∫−11xdx=0 0−(α+β)32+0=0 α+β=0 α+β=0 かつ αβ=−31 より、α=31、β=−31となります(α>βより)。 (2) 3次関数 f(x) を f(x)=ax3+bx2+cx+d とします。 ∫−11f(x)dx=∫−11(ax3+bx2+cx+d)dx=32b+2d. f(α)+f(β)=aα3+bα2+cα+d+aβ3+bβ2+cβ+d=a(α3+β3)+b(α2+β2)+c(α+β)+2d. α+β=0, α2+β2=(α+β)2−2αβ=0−2(−31)=32. α3+β3=(α+β)(α2−αβ+β2)=0. したがって、f(α)+f(β)=b(32)+2d=32b+2d. よって、∫−11f(x)dx=f(α)+f(β) が成り立ちます。