円 $C: x^2 + y^2 = 25$ と直線 $l: y = 3x + k$ が与えられている。 (1) 円 $C$ と直線 $l$ が共有点を持つときの、定数 $k$ の値の範囲を求める。 (2) 円 $C$ と直線 $l$ が接するときの、定数 $k$ の値と接点の座標を求める。

幾何学直線接線距離連立方程式
2025/7/3

1. 問題の内容

C:x2+y2=25C: x^2 + y^2 = 25 と直線 l:y=3x+kl: y = 3x + k が与えられている。
(1) 円 CC と直線 ll が共有点を持つときの、定数 kk の値の範囲を求める。
(2) 円 CC と直線 ll が接するときの、定数 kk の値と接点の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 の中心は原点 (0,0)(0, 0) であり、半径は r=5r = 5 である。直線 y=3x+ky = 3x + k を変形して 3xy+k=03x - y + k = 0 とする。
円と直線が共有点を持つ条件は、円の中心と直線の距離 dd が半径 rr 以下であることである。つまり、drd \le r
(0,0)(0, 0) と直線 3xy+k=03x - y + k = 0 の距離 dd は、
d=3(0)(0)+k32+(1)2=k10d = \frac{|3(0) - (0) + k|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}} = \frac{|k|}{\sqrt{10}}
である。共有点を持つ条件は drd \le r より、
k105\frac{|k|}{\sqrt{10}} \le 5
k510|k| \le 5\sqrt{10}
510k510-5\sqrt{10} \le k \le 5\sqrt{10}
(2) 円と直線が接する条件は、円の中心と直線の距離 dd が半径 rr と等しいことである。つまり、d=rd = r
したがって、
k10=5\frac{|k|}{\sqrt{10}} = 5
k=510|k| = 5\sqrt{10}
k=±510k = \pm 5\sqrt{10}
次に接点の座標を求める。
k=510k = 5\sqrt{10} のとき、直線は y=3x+510y = 3x + 5\sqrt{10}。円と直線の交点は、連立方程式
x2+y2=25x^2 + y^2 = 25
y=3x+510y = 3x + 5\sqrt{10}
を解くことで求まる。
x2+(3x+510)2=25x^2 + (3x + 5\sqrt{10})^2 = 25
x2+9x2+3010x+250=25x^2 + 9x^2 + 30\sqrt{10}x + 250 = 25
10x2+3010x+225=010x^2 + 30\sqrt{10}x + 225 = 0
2x2+610x+45=02x^2 + 6\sqrt{10}x + 45 = 0
x=310±(310)22(45)2=310±90902=3102x = \frac{-3\sqrt{10} \pm \sqrt{(3\sqrt{10})^2 - 2(45)}}{2} = \frac{-3\sqrt{10} \pm \sqrt{90 - 90}}{2} = \frac{-3\sqrt{10}}{2}
y=3(3102)+510=9102+10102=102y = 3(\frac{-3\sqrt{10}}{2}) + 5\sqrt{10} = \frac{-9\sqrt{10}}{2} + \frac{10\sqrt{10}}{2} = \frac{\sqrt{10}}{2}
接点の座標は (3102,102)(\frac{-3\sqrt{10}}{2}, \frac{\sqrt{10}}{2})
k=510k = -5\sqrt{10} のとき、直線は y=3x510y = 3x - 5\sqrt{10}。同様に計算すると、接点の座標は (3102,102)(\frac{3\sqrt{10}}{2}, \frac{-\sqrt{10}}{2})

3. 最終的な答え

(1) 510k510-5\sqrt{10} \le k \le 5\sqrt{10}
(2) k=510k = 5\sqrt{10} のとき、接点の座標は (3102,102)(\frac{-3\sqrt{10}}{2}, \frac{\sqrt{10}}{2})
k=510k = -5\sqrt{10} のとき、接点の座標は (3102,102)(\frac{3\sqrt{10}}{2}, \frac{-\sqrt{10}}{2})

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