三角形ABCがあり、その頂点の座標はA(2, 3), B(-1, 0), C(3, 0)で与えられています。 (1) 各頂点から対辺に引いた垂線(つまり、三角形の垂心)の交点の座標を求めます。 (2) 各辺の垂直二等分線(つまり、三角形の外心)の交点の座標を求めます。

幾何学三角形座標垂心外心ベクトル
2025/7/3

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、その頂点の座標はA(2, 3), B(-1, 0), C(3, 0)で与えられています。
(1) 各頂点から対辺に引いた垂線(つまり、三角形の垂心)の交点の座標を求めます。
(2) 各辺の垂直二等分線(つまり、三角形の外心)の交点の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 垂心
まず、各辺の傾きを求めます。
辺BCの傾きは 003(1)=0\frac{0-0}{3-(-1)} = 0です。したがって、BCはx軸に平行です。
辺ACの傾きは 3023=3\frac{3-0}{2-3} = -3です。
辺ABの傾きは 302(1)=1\frac{3-0}{2-(-1)} = 1です。
AからBCへの垂線は、x軸に垂直なので、直線 x=2x=2となります。
BからACへの垂線の傾きは、ACの傾きの逆数の符号を変えたものなので、13\frac{1}{3}です。この垂線は点B(-1, 0)を通るので、その方程式は y=13(x+1)y = \frac{1}{3}(x+1)となります。
CからABへの垂線の傾きは、ABの傾きの逆数の符号を変えたものなので、1-1です。この垂線は点C(3, 0)を通るので、その方程式は y=1(x3)=x+3y = -1(x-3) = -x+3となります。
AからBCへの垂線とBからACへの垂線の交点は、
x=2x=2
y=13(2+1)=1y = \frac{1}{3}(2+1) = 1
よって(2, 1)
AからBCへの垂線とCからABへの垂線の交点は、
x=2x=2
y=2+3=1y = -2+3 = 1
よって(2, 1)
したがって、垂心は(2, 1)です。
(2) 外心
辺BCの中点は (1+32,0+02)=(1,0)(\frac{-1+3}{2}, \frac{0+0}{2}) = (1, 0)です。BCの垂直二等分線はx軸に垂直な直線 x=1x=1です。
辺ACの中点は (2+32,3+02)=(52,32)(\frac{2+3}{2}, \frac{3+0}{2}) = (\frac{5}{2}, \frac{3}{2})です。ACの傾きは-3なので、ACの垂直二等分線の傾きは13\frac{1}{3}です。したがって、その方程式は y32=13(x52)y - \frac{3}{2} = \frac{1}{3}(x - \frac{5}{2})です。
これを整理すると y=13x56+96=13x+46=13x+23y = \frac{1}{3}x - \frac{5}{6} + \frac{9}{6} = \frac{1}{3}x + \frac{4}{6} = \frac{1}{3}x + \frac{2}{3}となります。
辺ABの中点は (212,3+02)=(12,32)(\frac{2-1}{2}, \frac{3+0}{2}) = (\frac{1}{2}, \frac{3}{2})です。ABの傾きは1なので、ABの垂直二等分線の傾きは-1です。したがって、その方程式は y32=1(x12)y - \frac{3}{2} = -1(x - \frac{1}{2})です。
これを整理すると y=x+12+32=x+2y = -x + \frac{1}{2} + \frac{3}{2} = -x + 2となります。
BCの垂直二等分線とACの垂直二等分線の交点は、
x=1x=1
y=13(1)+23=1y = \frac{1}{3}(1) + \frac{2}{3} = 1
よって(1, 1)
BCの垂直二等分線とABの垂直二等分線の交点は、
x=1x=1
y=1+2=1y = -1 + 2 = 1
よって(1, 1)
したがって、外心は(1, 1)です。

3. 最終的な答え

(1) 垂心の座標: (2, 1)
(2) 外心の座標: (1, 1)

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