2つの円 $x^2 + y^2 = 1$ と $(x-a)^2 + y^2 = \frac{a^2}{4}$ ($a>0$) が異なる2点で交わるとき、以下の問いに答えます。 (1) $a$ の値の範囲を求めます。 (2) 第1象限の交点における2つの円の接線が垂直に交わるとき、$a$ の値を求めます。

幾何学交点接線直交不等式
2025/7/3

1. 問題の内容

2つの円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1(xa)2+y2=a24(x-a)^2 + y^2 = \frac{a^2}{4} (a>0a>0) が異なる2点で交わるとき、以下の問いに答えます。
(1) aa の値の範囲を求めます。
(2) 第1象限の交点における2つの円の接線が垂直に交わるとき、aa の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 2つの円が異なる2点で交わる条件は、2円の中心間の距離 dd が、2つの円の半径の和と差の間にあることです。
x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の中心は (0,0)(0, 0) で半径は 1 です。
(xa)2+y2=a24(x-a)^2 + y^2 = \frac{a^2}{4} の中心は (a,0)(a, 0) で半径は a2\frac{a}{2} です。
2円の中心間の距離は d=(a0)2+(00)2=a=ad = \sqrt{(a-0)^2 + (0-0)^2} = |a| = a (a>0a>0 より)。
2つの円が異なる2点で交わる条件は、
1a2<a<1+a2|1 - \frac{a}{2}| < a < 1 + \frac{a}{2}
1a2<a1 - \frac{a}{2} < a かつ a<1+a2a < 1 + \frac{a}{2}
1<3a21 < \frac{3a}{2} かつ a2<1\frac{a}{2} < 1
23<a\frac{2}{3} < a かつ a<2a < 2
したがって、23<a<2\frac{2}{3} < a < 2 となります。
(2) 第1象限の交点における2つの円の接線が垂直に交わる条件は、2つの円が直交することと同値です。
2つの円が直交する条件は、r12+r22=d2r_1^2 + r_2^2 = d^2 が成り立つことです。ここで、r1r_1r2r_2 はそれぞれの円の半径、dd は中心間の距離です。
この問題の場合、r1=1r_1 = 1, r2=a2r_2 = \frac{a}{2}, d=ad = a です。
したがって、12+(a2)2=a21^2 + (\frac{a}{2})^2 = a^2
1+a24=a21 + \frac{a^2}{4} = a^2
1=3a241 = \frac{3a^2}{4}
a2=43a^2 = \frac{4}{3}
a=±23=±233a = \pm \frac{2}{\sqrt{3}} = \pm \frac{2\sqrt{3}}{3}
a>0a > 0 より、a=233a = \frac{2\sqrt{3}}{3}
23<a<2\frac{2}{3} < a < 2 を満たすか確認します。
230.667\frac{2}{3} \approx 0.667, 2331.155\frac{2\sqrt{3}}{3} \approx 1.155, 22
したがって、233\frac{2\sqrt{3}}{3}23<a<2\frac{2}{3} < a < 2 を満たします。

3. 最終的な答え

(1) 23<a<2\frac{2}{3} < a < 2
(2) a=233a = \frac{2\sqrt{3}}{3}

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