楕円 $\frac{x^2}{13^2} + \frac{y^2}{12^2} = 1$ と双曲線 $\frac{x^2}{4^2} - \frac{y^2}{3^2} = 1$ がある。第1象限におけるこれらの2曲線の交点をPとする。 (1) 点Pにおいて、この楕円に引いた接線の方程式を求めよ。 (2) 点Pにおいて、これら2曲線に引いた接線が、直交することを示せ。

幾何学楕円双曲線接線交点直交
2025/7/3

1. 問題の内容

楕円 x2132+y2122=1\frac{x^2}{13^2} + \frac{y^2}{12^2} = 1 と双曲線 x242y232=1\frac{x^2}{4^2} - \frac{y^2}{3^2} = 1 がある。第1象限におけるこれらの2曲線の交点をPとする。
(1) 点Pにおいて、この楕円に引いた接線の方程式を求めよ。
(2) 点Pにおいて、これら2曲線に引いた接線が、直交することを示せ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、2つの曲線の交点Pの座標を求める。連立方程式を解く。
x2132+y2122=1\frac{x^2}{13^2} + \frac{y^2}{12^2} = 1
x242y232=1\frac{x^2}{4^2} - \frac{y^2}{3^2} = 1
最初の式から y2=122(1x2132)y^2 = 12^2(1 - \frac{x^2}{13^2}) を得る。
これを2番目の式に代入する。
x24212232(1x2132)=1\frac{x^2}{4^2} - \frac{12^2}{3^2}(1 - \frac{x^2}{13^2}) = 1
x21616(1x2169)=1\frac{x^2}{16} - 16(1 - \frac{x^2}{169}) = 1
x21616+16x2169=1\frac{x^2}{16} - 16 + \frac{16x^2}{169} = 1
(116+16169)x2=17(\frac{1}{16} + \frac{16}{169})x^2 = 17
(169+25616169)x2=17(\frac{169 + 256}{16 \cdot 169})x^2 = 17
42516169x2=17\frac{425}{16 \cdot 169}x^2 = 17
x2=1716169425=17161691725=1616925x^2 = \frac{17 \cdot 16 \cdot 169}{425} = \frac{17 \cdot 16 \cdot 169}{17 \cdot 25} = \frac{16 \cdot 169}{25}
x=1616925=4135=525x = \sqrt{\frac{16 \cdot 169}{25}} = \frac{4 \cdot 13}{5} = \frac{52}{5}
y2=122(1x2132)=122(111321613225)=122(11625)=122925=144925y^2 = 12^2 (1 - \frac{x^2}{13^2}) = 12^2 (1 - \frac{1}{13^2} \cdot \frac{16 \cdot 13^2}{25}) = 12^2 (1 - \frac{16}{25}) = 12^2 \cdot \frac{9}{25} = \frac{144 \cdot 9}{25}
y=144925=1235=365y = \sqrt{\frac{144 \cdot 9}{25}} = \frac{12 \cdot 3}{5} = \frac{36}{5}
よって、交点Pの座標は (525,365)(\frac{52}{5}, \frac{36}{5})
楕円 x2132+y2122=1\frac{x^2}{13^2} + \frac{y^2}{12^2} = 1 上の点 (x0,y0)(x_0, y_0) における接線の方程式は x0x132+y0y122=1\frac{x_0 x}{13^2} + \frac{y_0 y}{12^2} = 1 である。
点P (525,365)(\frac{52}{5}, \frac{36}{5}) における接線の方程式は
525x132+365y122=1\frac{\frac{52}{5}x}{13^2} + \frac{\frac{36}{5}y}{12^2} = 1
52x5169+36y5144=1\frac{52x}{5 \cdot 169} + \frac{36y}{5 \cdot 144} = 1
4x513+y54=1\frac{4x}{5 \cdot 13} + \frac{y}{5 \cdot 4} = 1
4x65+y20=1\frac{4x}{65} + \frac{y}{20} = 1
16x+13y=13016x + 13y = 130
(2)
双曲線 x242y232=1\frac{x^2}{4^2} - \frac{y^2}{3^2} = 1 上の点 (x0,y0)(x_0, y_0) における接線の方程式は x0x42y0y32=1\frac{x_0 x}{4^2} - \frac{y_0 y}{3^2} = 1 である。
点P (525,365)(\frac{52}{5}, \frac{36}{5}) における接線の方程式は
525x16365y9=1\frac{\frac{52}{5}x}{16} - \frac{\frac{36}{5}y}{9} = 1
52x51636y59=1\frac{52x}{5 \cdot 16} - \frac{36y}{5 \cdot 9} = 1
13x544y5=1\frac{13x}{5 \cdot 4} - \frac{4y}{5} = 1
13x16y=2013x - 16y = 20
楕円の接線の傾きは 16x+13y=13016x + 13y = 130 より 13y=16x+13013y = -16x + 130, y=1613x+10y = -\frac{16}{13}x + 10 だから 1613-\frac{16}{13}
双曲線の接線の傾きは 13x16y=2013x - 16y = 20 より 16y=13x2016y = 13x - 20, y=1316x54y = \frac{13}{16}x - \frac{5}{4} だから 1316\frac{13}{16}
16131316=1-\frac{16}{13} \cdot \frac{13}{16} = -1 であるから、2つの接線は直交する。

3. 最終的な答え

(1) 楕円の接線の方程式は 16x+13y=13016x + 13y = 130
(2) 2つの接線は直交する。

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