関数 $y = 2\cos(x + \frac{\pi}{3}) - 1$ の最大値と最小値、およびそれらをとる時の $x$ の値を求める。

解析学三角関数最大値最小値cos関数周期関数
2025/7/3

1. 問題の内容

関数 y=2cos(x+π3)1y = 2\cos(x + \frac{\pi}{3}) - 1 の最大値と最小値、およびそれらをとる時の xx の値を求める。

2. 解き方の手順

三角関数 cos\cos の値域は 1cosθ1-1 \le \cos \theta \le 1 であることを利用する。
まず、cos(x+π3)\cos(x + \frac{\pi}{3}) の範囲を考える。
1cos(x+π3)1-1 \le \cos(x + \frac{\pi}{3}) \le 1
次に、この不等式に 2 を掛ける。
22cos(x+π3)2-2 \le 2\cos(x + \frac{\pi}{3}) \le 2
最後に、不等式全体から 1 を引く。
212cos(x+π3)121-2 - 1 \le 2\cos(x + \frac{\pi}{3}) - 1 \le 2 - 1
3y1-3 \le y \le 1
したがって、最大値は 1、最小値は -3 である。
最大値をとる時:
cos(x+π3)=1\cos(x + \frac{\pi}{3}) = 1
x+π3=2nπx + \frac{\pi}{3} = 2n\pi (n は整数)
x=2nππ3x = 2n\pi - \frac{\pi}{3}
最小値をとる時:
cos(x+π3)=1\cos(x + \frac{\pi}{3}) = -1
x+π3=(2n+1)πx + \frac{\pi}{3} = (2n+1)\pi (n は整数)
x=(2n+1)ππ3=2nπ+ππ3=2nπ+2π3x = (2n+1)\pi - \frac{\pi}{3} = 2n\pi + \pi - \frac{\pi}{3} = 2n\pi + \frac{2\pi}{3}

3. 最終的な答え

最大値: 1 (x=2nππ3x = 2n\pi - \frac{\pi}{3} のとき、n は整数)
最小値: -3 (x=2nπ+2π3x = 2n\pi + \frac{2\pi}{3} のとき、n は整数)

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