曲線 $y=e^x$ 上の点 A(0, 1), 点 B(1, e) における接線と、この曲線で囲まれた部分の面積 S を求める問題です。

解析学積分接線面積
2025/7/3

1. 問題の内容

曲線 y=exy=e^x 上の点 A(0, 1), 点 B(1, e) における接線と、この曲線で囲まれた部分の面積 S を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(0, 1) における接線を求める。
y=exy = e^x を微分すると y=exy' = e^x となる。
点 A(0, 1) における接線の傾きは y(0)=e0=1y'(0) = e^0 = 1 である。
したがって、点 A(0, 1) における接線の方程式は、
y1=1(x0)y - 1 = 1(x - 0)
y=x+1y = x + 1
(2) 点 B(1, e) における接線を求める。
点 B(1, e) における接線の傾きは y(1)=e1=ey'(1) = e^1 = e である。
したがって、点 B(1, e) における接線の方程式は、
ye=e(x1)y - e = e(x - 1)
y=exe+ey = ex - e + e
y=exy = ex
(3) 面積 S を求める。
面積 S は、exe^x、接線 y=x+1y = x + 1、接線 y=exy = ex によって囲まれた部分の面積である。
面積 S は、積分を使って以下のように表せる。
S=01exdx01(x+1)dx+01exdx01exdxS = \int_0^1 e^x dx - \int_0^1 (x + 1) dx + \int_0^1 ex dx - \int_0^1 ex dx
S=01exdx01(x+1)dxS = \int_0^1 e^x dx - \int_0^1 (x + 1) dx
S=[ex]01[12x2+x]01S = [e^x]_0^1 - [\frac{1}{2}x^2 + x]_0^1
S=(e1e0)(12(1)2+10)S = (e^1 - e^0) - (\frac{1}{2}(1)^2 + 1 - 0)
S=(e1)(12+1)S = (e - 1) - (\frac{1}{2} + 1)
S=e132S = e - 1 - \frac{3}{2}
S=e52S = e - \frac{5}{2}

3. 最終的な答え

S=e52S = e - \frac{5}{2}

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