$5^{100}$ を36で割ったときの余りを求める問題です。

数論合同算術剰余オイラーの定理べき乗
2025/7/3

1. 問題の内容

51005^{100} を36で割ったときの余りを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、52=255^2 = 25 であることに注目します。
25=361125 = 36 - 11 なので、525^2 を36で割った余りは 11-11 、つまり25となります。
また、53=1255^3 = 125 であり、125=36×3+17125 = 36 \times 3 + 17 より 535^3 を36で割った余りは17となります。
もう少し工夫してみます。
52=2511(mod36)5^2 = 25 \equiv -11 \pmod{36} です。
53=12517(mod36)5^3 = 125 \equiv 17 \pmod{36} です。
54=(52)2(11)2=12113(mod36)5^4 = (5^2)^2 \equiv (-11)^2 = 121 \equiv 13 \pmod{36} です。
55=5×545×13=6529(mod36)5^5 = 5 \times 5^4 \equiv 5 \times 13 = 65 \equiv 29 \pmod{36} です。
別の方法として、36=4×936 = 4 \times 9 であることに着目します。
5100(mod4)5^{100} \pmod{4} について、51(mod4)5 \equiv 1 \pmod{4} より 510011001(mod4)5^{100} \equiv 1^{100} \equiv 1 \pmod{4} です。
5100(mod9)5^{100} \pmod{9} について、オイラーの定理より、aϕ(n)1(modn)a^{\phi(n)} \equiv 1 \pmod{n}aann は互いに素)です。
ϕ(9)=9×(113)=9×23=6\phi(9) = 9 \times (1 - \frac{1}{3}) = 9 \times \frac{2}{3} = 6 なので、561(mod9)5^6 \equiv 1 \pmod{9} です。
したがって、5100=56×16+4=(56)16×54116×5454(mod9)5^{100} = 5^{6 \times 16 + 4} = (5^6)^{16} \times 5^4 \equiv 1^{16} \times 5^4 \equiv 5^4 \pmod{9} です。
52=257(mod9)5^2 = 25 \equiv 7 \pmod{9} なので、5472=494(mod9)5^4 \equiv 7^2 = 49 \equiv 4 \pmod{9} です。
51001(mod4)5^{100} \equiv 1 \pmod{4} かつ 51004(mod9)5^{100} \equiv 4 \pmod{9} です。
5100=9k+41(mod4)5^{100} = 9k + 4 \equiv 1 \pmod{4} となる kk を求めます。
9k+4k1(mod4)9k + 4 \equiv k \equiv 1 \pmod{4} より k=4m+1k = 4m + 1 です。
したがって、5100=9(4m+1)+4=36m+9+4=36m+135^{100} = 9(4m + 1) + 4 = 36m + 9 + 4 = 36m + 13 となります。
よって、510013(mod36)5^{100} \equiv 13 \pmod{36} です。

3. 最終的な答え

13

「数論」の関連問題

実数 $a$ が与えられたとき、「任意の自然数 $n$ に対し、常に $\frac{m}{n} \le a$ を満たす自然数 $m$ が存在する」という命題が、$a \ge 1$ であるための何条件で...

命題自然数必要十分条件不等式床関数
2025/7/8

与えられた2つの命題の真偽を判定する問題です。 * 命題1: $n$ が3の倍数ならば、$n^2$ も3の倍数である。 * 命題2: 自然数 $n$ が素数ならば、$n+1$ は素数ではない。

命題真偽素数倍数整数の性質
2025/7/8

$\sqrt{53-2n}$ が整数となるような自然数 $n$ の個数を求める問題です。

平方根整数の性質平方数
2025/7/8

$n$ は自然数とする。$\sqrt{\frac{3024}{n}}$ が自然数となるような $n$ をすべて求めよ。

平方根約数素因数分解整数の性質
2025/7/8

7進法で表すと $abc_{(7)}$ となり、5進法で表すと $bca_{(5)}$ となる数を10進法で表す。

進法整数方程式数の表現
2025/7/8

すべての自然数 $n$ に対して、$2^{n-1} + 3^{3n-2} + 7^{n-1}$ が5の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する。

数学的帰納法整数の性質倍数
2025/7/8

自然数 $n$ に対して、「$n^2$ が 9 の倍数でないならば、$n$ は 3 の倍数でない」という命題を、対偶を利用して証明する問題です。

対偶命題整数の性質倍数証明
2025/7/7

与えられた方程式 $x^n + y^n = z^n$ について、解を求める問題です。

フェルマーの最終定理整数論方程式べき乗
2025/7/7

$n$ が8の約数であることは、$n$ が16の約数であるための何条件か答える問題です。

約数条件必要条件十分条件
2025/7/7

9進数で $abc_{(9)}$ と表される数が、7進数で $bca_{(7)}$ と表される。この条件を満たす $(a, b, c)$ の組をすべて求め、それぞれの数を10進数で表す。

進数数の表現方程式整数
2025/7/7