1. 問題の内容
自然数 に対して、「 が 9 の倍数でないならば、 は 3 の倍数でない」という命題を、対偶を利用して証明する問題です。
2. 解き方の手順
対偶を考える:
元の命題の対偶は、「 が 3 の倍数ならば、 は 9 の倍数である」となります。この対偶が真であることを証明します。
が 3 の倍数であると仮定する:
が 3 の倍数であるとき、 (k は整数) と表すことができます。
を計算する:
となります。
が 9 の倍数であることを示す:
は 9 で割り切れるので、 は 9 の倍数です。
結論:
したがって、 が 3 の倍数ならば、 は 9 の倍数であるという対偶が真であることが示されました。元の命題も真であると言えます。
3. 最終的な答え
を自然数とする。
命題「 が 9 の倍数でないならば、 は 3 の倍数でない」の対偶は「 が 3 の倍数ならば、 は 9 の倍数である」である。
が 3 の倍数であるとすると、 (k は整数) と表せる。
このとき、 となり、 は 9 の倍数である。
したがって、対偶が真であるから、元の命題も真である。