$\sqrt{53-2n}$ が整数となるような自然数 $n$ の個数を求める問題です。

数論平方根整数の性質平方数
2025/7/8

1. 問題の内容

532n\sqrt{53-2n} が整数となるような自然数 nn の個数を求める問題です。

2. 解き方の手順

532n\sqrt{53-2n} が整数となるためには、532n53-2n が0以上の平方数である必要があります。なぜなら、x\sqrt{x} が整数となるのは xx が平方数の時のみだからです。
すなわち、532n=k253-2n = k^2kk は0以上の整数)となる必要があります。
また、nn は自然数なので、n1n \geq 1 です。
したがって、532n532(1)=5153 - 2n \leq 53 - 2(1) = 51 となります。
よって、k251k^2 \leq 51 を満たす0以上の整数 kk を考えます。
k=0k=0 のとき、532n=053 - 2n = 0 より 2n=532n = 53 となり、n=532n = \frac{53}{2} となりますが、これは自然数ではないので不適です。
k=1k=1 のとき、532n=153 - 2n = 1 より 2n=522n = 52 となり、n=26n = 26 となります。
k=2k=2 のとき、532n=453 - 2n = 4 より 2n=492n = 49 となり、n=492n = \frac{49}{2} となりますが、これは自然数ではないので不適です。
k=3k=3 のとき、532n=953 - 2n = 9 より 2n=442n = 44 となり、n=22n = 22 となります。
k=4k=4 のとき、532n=1653 - 2n = 16 より 2n=372n = 37 となり、n=372n = \frac{37}{2} となりますが、これは自然数ではないので不適です。
k=5k=5 のとき、532n=2553 - 2n = 25 より 2n=282n = 28 となり、n=14n = 14 となります。
k=6k=6 のとき、532n=3653 - 2n = 36 より 2n=172n = 17 となり、n=172n = \frac{17}{2} となりますが、これは自然数ではないので不適です。
k=7k=7 のとき、532n=4953 - 2n = 49 より 2n=42n = 4 となり、n=2n = 2 となります。
532n=k253 - 2n = k^2 を変形すると 2n=53k22n = 53 - k^2 となります。nn が自然数であるためには、53k253 - k^2 が正の偶数である必要があります。言い換えると、53k2>053 - k^2 > 0 かつ 53k253 - k^2 が偶数である必要があります。
53k2>053 - k^2 > 0 より k2<53k^2 < 53 なので、kk0k70 \le k \le 7 を満たす整数です。
また、53k253 - k^2 が偶数であるためには、k2k^2 が奇数である必要があります。したがって、kk は奇数です。
よって、kk の候補は 1,3,5,71, 3, 5, 7 です。
k=1k=1 のとき、n=5312=522=26n = \frac{53 - 1}{2} = \frac{52}{2} = 26
k=3k=3 のとき、n=5392=442=22n = \frac{53 - 9}{2} = \frac{44}{2} = 22
k=5k=5 のとき、n=53252=282=14n = \frac{53 - 25}{2} = \frac{28}{2} = 14
k=7k=7 のとき、n=53492=42=2n = \frac{53 - 49}{2} = \frac{4}{2} = 2
nn はすべて自然数なので、条件を満たす nn2,14,22,262, 14, 22, 26 の4個です。

3. 最終的な答え

4個

「数論」の関連問題

ルジャンドル記号 $\left( \frac{29}{131} \right)$ の値を、与えられた手順に従って計算し、空欄①から⑤に当てはまる数を求める問題です。

ルジャンドル記号平方剰余の相互法則合同算術
2025/7/8

実数 $a$ が与えられたとき、「任意の自然数 $n$ に対し、常に $\frac{m}{n} \le a$ を満たす自然数 $m$ が存在する」という命題が、$a \ge 1$ であるための何条件で...

命題自然数必要十分条件不等式床関数
2025/7/8

与えられた2つの命題の真偽を判定する問題です。 * 命題1: $n$ が3の倍数ならば、$n^2$ も3の倍数である。 * 命題2: 自然数 $n$ が素数ならば、$n+1$ は素数ではない。

命題真偽素数倍数整数の性質
2025/7/8

$n$ は自然数とする。$\sqrt{\frac{3024}{n}}$ が自然数となるような $n$ をすべて求めよ。

平方根約数素因数分解整数の性質
2025/7/8

7進法で表すと $abc_{(7)}$ となり、5進法で表すと $bca_{(5)}$ となる数を10進法で表す。

進法整数方程式数の表現
2025/7/8

すべての自然数 $n$ に対して、$2^{n-1} + 3^{3n-2} + 7^{n-1}$ が5の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する。

数学的帰納法整数の性質倍数
2025/7/8

自然数 $n$ に対して、「$n^2$ が 9 の倍数でないならば、$n$ は 3 の倍数でない」という命題を、対偶を利用して証明する問題です。

対偶命題整数の性質倍数証明
2025/7/7

与えられた方程式 $x^n + y^n = z^n$ について、解を求める問題です。

フェルマーの最終定理整数論方程式べき乗
2025/7/7

$n$ が8の約数であることは、$n$ が16の約数であるための何条件か答える問題です。

約数条件必要条件十分条件
2025/7/7

9進数で $abc_{(9)}$ と表される数が、7進数で $bca_{(7)}$ と表される。この条件を満たす $(a, b, c)$ の組をすべて求め、それぞれの数を10進数で表す。

進数数の表現方程式整数
2025/7/7