一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、点Pが頂点Aから出発する。硬貨を1回投げるごとに、表が出れば2、裏が出れば1だけ反時計回りに辺上を進む。硬貨を5回投げ終えたとき、点Pがちょうど頂点Aにある確率を求めよ。
2025/7/3
1. 問題の内容
一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、点Pが頂点Aから出発する。硬貨を1回投げるごとに、表が出れば2、裏が出れば1だけ反時計回りに辺上を進む。硬貨を5回投げ終えたとき、点Pがちょうど頂点Aにある確率を求めよ。
2. 解き方の手順
点Pが頂点Aに到達するためには、5回の硬貨投げで進む距離の合計が4の倍数である必要がある。表が出る回数を、裏が出る回数をとすると、であり、が4の倍数でなければならない。
(kは整数)という関係が成り立つ。
を代入すると、。
。
。
は表の回数なので、。
は整数なので、。
したがって、。
。
つまり、表が3回、裏が2回出れば、点Pは頂点Aに到達する。
硬貨を5回投げるうち、表が3回、裏が2回出る組み合わせの数は、二項係数で計算できる。
。
硬貨を投げる際に表が出る確率を、裏が出る確率をとする。公正な硬貨であれば、である。
5回投げて表が3回、裏が2回出る確率は、
。
3. 最終的な答え
点Pがちょうど頂点Aにある確率は。