一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、点Pが頂点Aから出発する。硬貨を1回投げるごとに、表が出れば2、裏が出れば1だけ反時計回りに辺上を進む。硬貨を5回投げ終えたとき、点Pがちょうど頂点Aにある確率を求めよ。

確率論・統計学確率二項分布組み合わせ確率計算
2025/7/3

1. 問題の内容

一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、点Pが頂点Aから出発する。硬貨を1回投げるごとに、表が出れば2、裏が出れば1だけ反時計回りに辺上を進む。硬貨を5回投げ終えたとき、点Pがちょうど頂点Aにある確率を求めよ。

2. 解き方の手順

点Pが頂点Aに到達するためには、5回の硬貨投げで進む距離の合計が4の倍数である必要がある。表が出る回数をxx、裏が出る回数をyyとすると、x+y=5x+y=5であり、2x+y2x+yが4の倍数でなければならない。
2x+y=4k2x + y = 4k (kは整数)という関係が成り立つ。
y=5xy = 5-x を代入すると、2x+(5x)=4k2x + (5-x) = 4k
x+5=4kx+5 = 4k
x=4k5x = 4k-5
xxは表の回数なので、0x50 \le x \le 5
04k550 \le 4k-5 \le 5
54k105 \le 4k \le 10
5/4k10/4=5/2=2.55/4 \le k \le 10/4 = 5/2 = 2.5
kkは整数なので、k=2k=2
したがって、x=4×25=3x = 4 \times 2 - 5 = 3
y=5x=53=2y = 5-x = 5-3 = 2
つまり、表が3回、裏が2回出れば、点Pは頂点Aに到達する。
硬貨を5回投げるうち、表が3回、裏が2回出る組み合わせの数は、二項係数で計算できる。
(53)=5!3!2!=5×42×1=10\binom{5}{3} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
硬貨を投げる際に表が出る確率をpp、裏が出る確率を1p1-pとする。公正な硬貨であれば、p=1/2p = 1/2である。
5回投げて表が3回、裏が2回出る確率は、
(53)(12)3(12)2=10×(12)5=1032=516\binom{5}{3} (\frac{1}{2})^3 (\frac{1}{2})^2 = 10 \times (\frac{1}{2})^5 = \frac{10}{32} = \frac{5}{16}

3. 最終的な答え

点Pがちょうど頂点Aにある確率は516\frac{5}{16}

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