4次正方行列 $A = (a_{ij})$ の行列式を、多重線形性、退化性、交代性を用いて定義した場合について、多重線形性のみを用いて展開した際に現れる項の数と、与えられた項がその展開に含まれるかどうかを判定する問題です。
2025/7/4
1. 問題の内容
4次正方行列 の行列式を、多重線形性、退化性、交代性を用いて定義した場合について、多重線形性のみを用いて展開した際に現れる項の数と、与えられた項がその展開に含まれるかどうかを判定する問題です。
2. 解き方の手順
(1) 多重線形性のみを用いた展開について
4次正方行列の行列式を展開する場合、各行から1つの要素を選び、それらの積を計算します。各行から要素を選ぶ方法は4通りあるため、多重線形性のみを用いる場合、項の数は となります。したがって、項数は 個です。
選択肢の中から、 を選びます。
(2) 各項が展開に含まれるかどうかの判定
行列式の展開項は、 という形で表され、 は の順列である必要があります。つまり、各行・各列から一つずつ要素を選んでいる必要があります。与えられた各項について、この条件を満たすかどうかを確認します。
(1) : は順列なので、現れる (1)。
(2) : 1行からとを選んでいるので、現れない (0)。
(3) : 1列からとを選んでいるので、現れない (0)。
(4) : 4行からとを選んでいるので、現れない (0)。
(5) : は順列なので、現れる (1)。
3. 最終的な答え
* 項数: 個
* (1) 1
* (2) 0
* (3) 0
* (4) 0
* (5) 1