曲線 $y^2 = x^2(4-x^2)$ の概形を描く問題です。

解析学曲線グラフ概形定義域対称性微分増減
2025/7/4

1. 問題の内容

曲線 y2=x2(4x2)y^2 = x^2(4-x^2) の概形を描く問題です。

2. 解き方の手順

(1) 定義域の確認:
y2y^2 は常に非負なので、x2(4x2)0x^2(4-x^2) \geq 0 となる必要があります。x2x^2 は常に非負なので、4x204-x^2 \geq 0 を満たす必要があります。
4x204-x^2 \geq 0 を解くと、x24x^2 \leq 4 となり、2x2-2 \leq x \leq 2 が得られます。したがって、定義域は 2x2-2 \leq x \leq 2 です。
(2) 対称性の確認:
y2=x2(4x2)y^2 = x^2(4-x^2) という式において、xxx-x に置き換えても式は変わりません。
y2=(x)2(4(x)2)=x2(4x2)y^2 = (-x)^2(4-(-x)^2) = x^2(4-x^2)
よって、この曲線はy軸に関して対称です。
また、yyy-y に置き換えても式は変わりません。
(y)2=y2=x2(4x2)(-y)^2 = y^2 = x^2(4-x^2)
よって、この曲線はx軸に関して対称です。
したがって、この曲線は原点に関して対称です。
(3) 特徴的な点の確認:
y=0y = 0 となる xx の値を求めます。
x2(4x2)=0x^2(4-x^2) = 0 より、x=0x=0 または x2=4x^2 = 4 となります。
したがって、x=0x=0 または x=±2x=\pm 2 です。つまり、この曲線は(0,0)(0,0)(2,0)(2,0)(2,0)(-2,0)を通ります。
x=0x=0 のとき、y2=0y^2=0 なので、y=0y=0 となり、原点(0,0)(0,0)を通ります。
(4) グラフの概形:
与えられた式は y2=x2(4x2)y^2 = x^2(4-x^2) なので、y=±x4x2y = \pm x\sqrt{4-x^2} となります。
x0x \geq 0 の範囲で考え、xx が増加すると、x4x2x\sqrt{4-x^2} も増加しますが、x=2x=\sqrt{2} のとき最大値 22 をとり、x=2x=200 になります。
また、原点(0,0)(0,0)では、y=±4x2+x2x24x2=±4x2x24x2y'=\pm \sqrt{4-x^2} + x \frac{-2x}{2\sqrt{4-x^2}} = \pm \sqrt{4-x^2} - \frac{x^2}{\sqrt{4-x^2}}
xx00 に近いとき、y=±2y'=\pm 2 なので、原点付近では y=±2xy = \pm 2x に近い形となります。
y軸に対して対称なので、x<0x<0 の領域も同様に考えられます。
(5)増減表(参考):
増減表は省略しますが、x=0x=0y=0y=0x=±2x= \pm\sqrt{2}で極値y=±2y=\pm 2を持つことが分かります。

3. 最終的な答え

曲線の概形は、原点でx軸と交差し、x=±2でもx軸と交差する。y軸に対称な曲線で、x=±√2で極値y=±2を持つ。原点付近では、y=±2xに近い形をしている。

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