1. 問題の内容
曲線 の概形を描く問題です。
2. 解き方の手順
(1) 定義域の確認:
は常に非負なので、 となる必要があります。 は常に非負なので、 を満たす必要があります。
を解くと、 となり、 が得られます。したがって、定義域は です。
(2) 対称性の確認:
という式において、 を に置き換えても式は変わりません。
よって、この曲線はy軸に関して対称です。
また、 を に置き換えても式は変わりません。
よって、この曲線はx軸に関して対称です。
したがって、この曲線は原点に関して対称です。
(3) 特徴的な点の確認:
となる の値を求めます。
より、 または となります。
したがって、 または です。つまり、この曲線は、、を通ります。
のとき、 なので、 となり、原点を通ります。
(4) グラフの概形:
与えられた式は なので、 となります。
の範囲で考え、 が増加すると、 も増加しますが、 のとき最大値 をとり、 で になります。
また、原点では、
が に近いとき、 なので、原点付近では に近い形となります。
y軸に対して対称なので、 の領域も同様に考えられます。
(5)増減表(参考):
増減表は省略しますが、で、で極値を持つことが分かります。
3. 最終的な答え
曲線の概形は、原点でx軸と交差し、x=±2でもx軸と交差する。y軸に対称な曲線で、x=±√2で極値y=±2を持つ。原点付近では、y=±2xに近い形をしている。