三角形ABCにおいて、$AB = 3$, $AC = 2$である。$\vec{PA} + 2\vec{PB} + 3\vec{PC} = \vec{AB}$となる点Pをとると、$AP \perp BC$となる。このとき、辺BCの長さを求めよ。

幾何学ベクトル三角形内積余弦定理
2025/7/4

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=3AB = 3, AC=2AC = 2である。PA+2PB+3PC=AB\vec{PA} + 2\vec{PB} + 3\vec{PC} = \vec{AB}となる点Pをとると、APBCAP \perp BCとなる。このとき、辺BCの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、PA+2PB+3PC=AB\vec{PA} + 2\vec{PB} + 3\vec{PC} = \vec{AB}を変形する。基準点をAにすると、
AP=AP+2(APAB)+3(APAC)=AB\vec{AP} = \vec{AP} + 2(\vec{AP} - \vec{AB}) + 3(\vec{AP} - \vec{AC}) = \vec{AB}
0=AP+2(ABAP)+3(ACAP)AB\vec{0} = -\vec{AP} + 2(\vec{AB} - \vec{AP}) + 3(\vec{AC} - \vec{AP}) - \vec{AB}
6AP=AB+3AC6\vec{AP} = \vec{AB} + 3\vec{AC}
AP=16AB+12AC\vec{AP} = \frac{1}{6}\vec{AB} + \frac{1}{2}\vec{AC}
次に、APBCAP \perp BCの条件から、APBC=0\vec{AP} \cdot \vec{BC} = 0である。
BC=ACAB\vec{BC} = \vec{AC} - \vec{AB}なので、
(16AB+12AC)(ACAB)=0(\frac{1}{6}\vec{AB} + \frac{1}{2}\vec{AC}) \cdot (\vec{AC} - \vec{AB}) = 0
16ABAC16AB2+12AC212ACAB=0\frac{1}{6} \vec{AB} \cdot \vec{AC} - \frac{1}{6}|\vec{AB}|^2 + \frac{1}{2}|\vec{AC}|^2 - \frac{1}{2}\vec{AC} \cdot \vec{AB} = 0
13ABAC16AB2+12AC2=0-\frac{1}{3} \vec{AB} \cdot \vec{AC} - \frac{1}{6}|\vec{AB}|^2 + \frac{1}{2}|\vec{AC}|^2 = 0
ABAC=32AC212AB2=32221232=692=32\vec{AB} \cdot \vec{AC} = \frac{3}{2}|\vec{AC}|^2 - \frac{1}{2}|\vec{AB}|^2 = \frac{3}{2} \cdot 2^2 - \frac{1}{2} \cdot 3^2 = 6 - \frac{9}{2} = \frac{3}{2}
余弦定理より、
BC2=AC2+AB22ABAC|\vec{BC}|^2 = |\vec{AC}|^2 + |\vec{AB}|^2 - 2 \vec{AB} \cdot \vec{AC}
BC2=22+32232=4+93=10|\vec{BC}|^2 = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot \frac{3}{2} = 4 + 9 - 3 = 10
BC=10|\vec{BC}| = \sqrt{10}

3. 最終的な答え

10\sqrt{10}

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