$xy$平面上に点A(0, -1), B(-2, 5)がある。(1) 2点A, Bを通り、直線 $y=x+1$ 上に中心を持つ円 $C_1$ の方程式を求める。(2) 直線ABに関して、(1)で求めた円 $C_1$ と対称な円 $C_2$ の方程式を求める。(3) 2点P, Qをそれぞれ円 $C_1$, $C_2$ 上の点とするとき、線分 PQの長さの最大値を求める。

幾何学円の方程式対称性距離最大値
2025/7/4

1. 問題の内容

xyxy平面上に点A(0, -1), B(-2, 5)がある。(1) 2点A, Bを通り、直線 y=x+1y=x+1 上に中心を持つ円 C1C_1 の方程式を求める。(2) 直線ABに関して、(1)で求めた円 C1C_1 と対称な円 C2C_2 の方程式を求める。(3) 2点P, Qをそれぞれ円 C1C_1, C2C_2 上の点とするとき、線分 PQの長さの最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 C1C_1 の中心を (a,a+1)(a, a+1) とおく。点A(0, -1), B(-2, 5) を通るので、
(0a)2+(1(a+1))2=(2a)2+(5(a+1))2(0-a)^2 + (-1 - (a+1))^2 = (-2-a)^2 + (5 - (a+1))^2
a2+(a+2)2=(a+2)2+(4a)2a^2 + (a+2)^2 = (a+2)^2 + (4-a)^2
a2=(4a)2a^2 = (4-a)^2
a2=168a+a2a^2 = 16 - 8a + a^2
8a=168a = 16
a=2a = 2
よって、円 C1C_1 の中心は (2, 3) となる。半径 rrr2=(02)2+(13)2=4+16=20r^2 = (0-2)^2 + (-1-3)^2 = 4 + 16 = 20.
したがって、円 C1C_1 の方程式は (x2)2+(y3)2=20(x-2)^2 + (y-3)^2 = 20.
(2) 直線ABの方程式を求める。傾きは 5(1)20=62=3\frac{5 - (-1)}{-2 - 0} = \frac{6}{-2} = -3.
よって、直線ABの方程式は y=3x1y = -3x - 1.
C1C_1 の中心(2, 3) と直線AB: 3x+y+1=03x + y + 1 = 0 に関して対称な点を (p,q)(p, q) とする。
線分の中点が直線AB上にあるので、 3(2+p2)+3+q2+1=03(\frac{2+p}{2}) + \frac{3+q}{2} + 1 = 0.
3(2+p)+3+q+2=03(2+p) + 3+q + 2 = 0
6+3p+3+q+2=06+3p+3+q+2 = 0
3p+q=113p+q = -11
また、2点を通る直線と直線ABが垂直なので、q3p2=13\frac{q-3}{p-2} = \frac{1}{3}.
3(q3)=p23(q-3) = p-2
3q9=p23q - 9 = p - 2
p=3q7p = 3q - 7
これを 3p+q=113p+q = -11 に代入して、3(3q7)+q=113(3q-7) + q = -11
9q21+q=119q - 21 + q = -11
10q=1010q = 10
q=1q = 1
p=3(1)7=4p = 3(1) - 7 = -4
よって、円 C2C_2 の中心は (-4, 1) となる。半径は円 C1C_1 と同じで 20\sqrt{20}.
したがって、円 C2C_2 の方程式は (x+4)2+(y1)2=20(x+4)^2 + (y-1)^2 = 20.
(3) 線分PQの長さが最大になるのは、2つの円の中心を結ぶ線分上に点P, Qがあるときである。
C1C_1 の中心 (2, 3) と円 C2C_2 の中心 (-4, 1) の距離は (2(4))2+(31)2=62+22=36+4=40=210\sqrt{(2-(-4))^2 + (3-1)^2} = \sqrt{6^2 + 2^2} = \sqrt{36+4} = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}.
C1C_1 の半径は 20=25\sqrt{20} = 2\sqrt{5}. 円 C2C_2 の半径も 20=25\sqrt{20} = 2\sqrt{5}.
したがって、線分PQの長さの最大値は 210+25+25=210+45=2(25+10)2\sqrt{10} + 2\sqrt{5} + 2\sqrt{5} = 2\sqrt{10} + 4\sqrt{5} = 2(2\sqrt{5} + \sqrt{10}).

3. 最終的な答え

(1) (x2)2+(y3)2=20(x-2)^2 + (y-3)^2 = 20
(2) (x+4)2+(y1)2=20(x+4)^2 + (y-1)^2 = 20
(3) 2(25+10)2(2\sqrt{5} + \sqrt{10})

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