四面体OABCにおいて、$\angle AOB = 90^\circ$, $\angle AOC = 120^\circ$, $\angle BOC = 60^\circ$, $OA=2$, $OB=2$, $OC=1$ とする。三角形ABCの重心をGとし、線分OGを$t:1-t$ ($0<t<1$) の比に内分する点をPとする。 (1) $\vec{OA}=\vec{a}$, $\vec{OB}=\vec{b}$, $\vec{OC}=\vec{c}$ とおくとき、$\vec{CP}$ を $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$ で表す。 (2) $\vec{OP} \perp \vec{CP}$ となるとき、$t$の値を求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル内積四面体
2025/7/4

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、AOB=90\angle AOB = 90^\circ, AOC=120\angle AOC = 120^\circ, BOC=60\angle BOC = 60^\circ, OA=2OA=2, OB=2OB=2, OC=1OC=1 とする。三角形ABCの重心をGとし、線分OGをt:1tt:1-t (0<t<10<t<1) の比に内分する点をPとする。
(1) OA=a\vec{OA}=\vec{a}, OB=b\vec{OB}=\vec{b}, OC=c\vec{OC}=\vec{c} とおくとき、CP\vec{CP}a\vec{a}, b\vec{b}, c\vec{c} で表す。
(2) OPCP\vec{OP} \perp \vec{CP} となるとき、ttの値を求める。

2. 解き方の手順

(1) まず、点Gは三角形ABCの重心なので、OG=OA+OB+OC3=a+b+c3\vec{OG} = \frac{\vec{OA} + \vec{OB} + \vec{OC}}{3} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3} と表せる。
また、点Pは線分OGをt:1tt:1-tに内分する点なので、OP=tOG=t(a+b+c3)=t3a+t3b+t3c\vec{OP} = t \vec{OG} = t (\frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}) = \frac{t}{3} \vec{a} + \frac{t}{3} \vec{b} + \frac{t}{3} \vec{c} と表せる。
CP=OPOC=t3a+t3b+t3cc=t3a+t3b+(t31)c\vec{CP} = \vec{OP} - \vec{OC} = \frac{t}{3} \vec{a} + \frac{t}{3} \vec{b} + \frac{t}{3} \vec{c} - \vec{c} = \frac{t}{3} \vec{a} + \frac{t}{3} \vec{b} + (\frac{t}{3} - 1) \vec{c}
(2) OPCP\vec{OP} \perp \vec{CP} なので、OPCP=0\vec{OP} \cdot \vec{CP} = 0 である。
OPCP=(t3a+t3b+t3c)(t3a+t3b+(t31)c)\vec{OP} \cdot \vec{CP} = (\frac{t}{3} \vec{a} + \frac{t}{3} \vec{b} + \frac{t}{3} \vec{c}) \cdot (\frac{t}{3} \vec{a} + \frac{t}{3} \vec{b} + (\frac{t}{3} - 1) \vec{c})
=t29a2+t29b2+t3(t31)c2+2t29ab+t3(t31)2ac+t3(t31)2bc=0=\frac{t^2}{9} |\vec{a}|^2 + \frac{t^2}{9} |\vec{b}|^2 + \frac{t}{3}(\frac{t}{3} - 1) |\vec{c}|^2 + \frac{2t^2}{9} \vec{a} \cdot \vec{b} + \frac{t}{3}(\frac{t}{3} - 1) 2\vec{a} \cdot \vec{c} + \frac{t}{3}(\frac{t}{3} - 1) 2\vec{b} \cdot \vec{c} = 0
ここで、 a=2|\vec{a}| = 2, b=2|\vec{b}| = 2, c=1|\vec{c}| = 1, ab=abcos90=0\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| |\vec{b}| \cos 90^\circ = 0, ac=accos120=21(12)=1\vec{a} \cdot \vec{c} = |\vec{a}| |\vec{c}| \cos 120^\circ = 2 \cdot 1 \cdot (-\frac{1}{2}) = -1, bc=bccos60=2112=1\vec{b} \cdot \vec{c} = |\vec{b}| |\vec{c}| \cos 60^\circ = 2 \cdot 1 \cdot \frac{1}{2} = 1 を用いる。
4t29+4t29+t3(t31)+0+t3(t31)(2)+t3(t31)2=0\frac{4t^2}{9} + \frac{4t^2}{9} + \frac{t}{3}(\frac{t}{3} - 1) + 0 + \frac{t}{3}(\frac{t}{3} - 1) \cdot (-2) + \frac{t}{3}(\frac{t}{3} - 1) \cdot 2 = 0
8t29+t29t32t29+2t3+2t292t3=0\frac{8t^2}{9} + \frac{t^2}{9} - \frac{t}{3} - \frac{2t^2}{9} + \frac{2t}{3} + \frac{2t^2}{9} - \frac{2t}{3} = 0
9t29t3=0\frac{9t^2}{9} - \frac{t}{3} = 0
t2t3=0t^2 - \frac{t}{3} = 0
t(t13)=0t(t - \frac{1}{3}) = 0
t=0,13t = 0, \frac{1}{3}
0<t<10 < t < 1 より、t=13t = \frac{1}{3}

3. 最終的な答え

(1) CP=t3a+t3b+(t31)c\vec{CP} = \frac{t}{3} \vec{a} + \frac{t}{3} \vec{b} + (\frac{t}{3} - 1) \vec{c}
(2) t=13t = \frac{1}{3}

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