平行四辺形ABCDにおいて、辺CDの中点をPとし、APと対角線BDの交点をQとします。$\vec{AB}=\vec{a}$, $\vec{AD}=\vec{b}$とし、$|\vec{a}|=1$, $|\vec{b}|=2$, $\angle DAB = 120^\circ$ であるとき、$|\vec{AQ}|$を求めます。

幾何学ベクトル平行四辺形内積ベクトルの計算
2025/7/4

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺CDの中点をPとし、APと対角線BDの交点をQとします。AB=a\vec{AB}=\vec{a}, AD=b\vec{AD}=\vec{b}とし、a=1|\vec{a}|=1, b=2|\vec{b}|=2, DAB=120\angle DAB = 120^\circ であるとき、AQ|\vec{AQ}|を求めます。

2. 解き方の手順

まず、AP\vec{AP}a\vec{a}b\vec{b}で表します。PはCDの中点なので、DP=12DC=12a\vec{DP} = \frac{1}{2}\vec{DC} = \frac{1}{2}\vec{a}。したがって、
AP=AD+DP=b+12a\vec{AP} = \vec{AD} + \vec{DP} = \vec{b} + \frac{1}{2}\vec{a}
次に、QはAP上にあるので、ある実数ssを用いて
AQ=sAP=s(b+12a)=s2a+sb\vec{AQ} = s\vec{AP} = s(\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{a}) = \frac{s}{2}\vec{a} + s\vec{b}
また、QはBD上にあるので、ある実数ttを用いて
AQ=(1t)AB+tAD=(1t)a+tb\vec{AQ} = (1-t)\vec{AB} + t\vec{AD} = (1-t)\vec{a} + t\vec{b}
上記の2つのAQ\vec{AQ}の表現を比較すると、
s2=1t\frac{s}{2} = 1-t
s=ts = t
これを解くと、
s2=1s\frac{s}{2} = 1-s
32s=1\frac{3}{2}s = 1
s=23s = \frac{2}{3}
t=23t = \frac{2}{3}
したがって、
AQ=13a+23b\vec{AQ} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
AQ2=(13a+23b)2=19a2+49b2+49ab|\vec{AQ}|^2 = (\frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b})^2 = \frac{1}{9}|\vec{a}|^2 + \frac{4}{9}|\vec{b}|^2 + \frac{4}{9}\vec{a}\cdot\vec{b}
ab=abcos120=12(12)=1\vec{a}\cdot\vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos{120^\circ} = 1\cdot2\cdot(-\frac{1}{2}) = -1
AQ2=19(1)2+49(2)2+49(1)=19+16949=139|\vec{AQ}|^2 = \frac{1}{9}(1)^2 + \frac{4}{9}(2)^2 + \frac{4}{9}(-1) = \frac{1}{9} + \frac{16}{9} - \frac{4}{9} = \frac{13}{9}
AQ=139=133|\vec{AQ}| = \sqrt{\frac{13}{9}} = \frac{\sqrt{13}}{3}

3. 最終的な答え

133\frac{\sqrt{13}}{3}

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