問題は以下の通りです。 (1) 図のような道路において、P地点から南に向かって出発し、与えられた規則に従って進むとき、A地点、B地点に到達する確率を求めよ。また、A地点、B地点、C地点に到達した場合に得られる点数に応じて、得られる点数の期待値を求めよ。 (2) 二次関数 $y=a(x-b)(x-c)$ のグラフをGとする。ただし、$a$, $b$, $c$ は定数であり、$a \neq 0$ とする。 (i) Gがx軸と接するための必要十分条件を求めよ。 (ii) Gがx軸と異なる2点で交わるための必要十分条件を求めよ。 (iii) Gがy軸の正の部分と交わるための必要十分条件を求めよ。 さらに、$a=2$, $bc=1$, $0 < b < 1$ のとき、Gとy軸の交点をA, Gとx軸の交点をB, Cとするとき、三角形ABCの面積をbを用いて表せ。

確率論・統計学確率期待値二次関数代数学二次方程式グラフ面積
2025/7/4

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
(1) 図のような道路において、P地点から南に向かって出発し、与えられた規則に従って進むとき、A地点、B地点に到達する確率を求めよ。また、A地点、B地点、C地点に到達した場合に得られる点数に応じて、得られる点数の期待値を求めよ。
(2) 二次関数 y=a(xb)(xc)y=a(x-b)(x-c) のグラフをGとする。ただし、aa, bb, cc は定数であり、a0a \neq 0 とする。
(i) Gがx軸と接するための必要十分条件を求めよ。
(ii) Gがx軸と異なる2点で交わるための必要十分条件を求めよ。
(iii) Gがy軸の正の部分と交わるための必要十分条件を求めよ。
さらに、a=2a=2, bc=1bc=1, 0<b<10 < b < 1 のとき、Gとy軸の交点をA, Gとx軸の交点をB, Cとするとき、三角形ABCの面積をbを用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1)
A地点に到達するためには、Pから1回目に4以下の目が出て東に進み、次に必ず南に進む必要がある。サイコロの目が4以下である確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3} である。したがって、A地点に到達する確率は 23\frac{2}{3} である。
B地点に到達するためには、Pから1回目に5以上の目が出て直進し、次に必ず南に進む必要がある。サイコロの目が5以上である確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3} である。したがって、B地点に到達する確率は 13\frac{1}{3} である。
C地点に到達する確率は0である。なぜなら、P地点から南に進んだ後、A地点またはB地点に到達するためである。
A地点に到達する確率は 23\frac{2}{3} であり、1点を得る。B地点に到達する確率は 13\frac{1}{3} であり、2点を得る。C地点に到達する確率は0であり、3点を得る。したがって、得られる点数の期待値は
1×23+2×13+3×0=23+23=431 \times \frac{2}{3} + 2 \times \frac{1}{3} + 3 \times 0 = \frac{2}{3} + \frac{2}{3} = \frac{4}{3} である。
(2)
(i) Gがx軸と接するための必要十分条件は、判別式が0であることである。
y=a(xb)(xc)=a(x2(b+c)x+bc)=ax2a(b+c)x+abcy = a(x-b)(x-c) = a(x^2 - (b+c)x + bc) = ax^2 - a(b+c)x + abc
判別式 D=(a(b+c))24(a)(abc)=a2(b+c)24a2bc=a2(b2+2bc+c24bc)=a2(b22bc+c2)=a2(bc)2D = (-a(b+c))^2 - 4(a)(abc) = a^2(b+c)^2 - 4a^2bc = a^2(b^2 + 2bc + c^2 - 4bc) = a^2(b^2 - 2bc + c^2) = a^2(b-c)^2
D=0D = 0 となるのは bc=0b-c = 0、つまり b=cb = c のときである。したがって、Gがx軸と接するための必要十分条件は、b=cb = c である。したがって、(ア)の答えは2である。
(ii) Gがx軸と異なる2点で交わるための必要十分条件は、判別式が正であることである。
a2(bc)2>0a^2(b-c)^2 > 0a0a \neq 0 より、(bc)2>0(b-c)^2 > 0。したがって、bcb \neq c である。つまり、b<cb < c または b>cb > c。したがって、(イ)の答えは1または3である。問題文の指示より、同じものを繰り返し選んでもよい。よって、(イ)の答えは1または3である。
(iii) Gがy軸の正の部分と交わるための必要十分条件は、x=0x=0のとき、y>0y>0であることである。
y=a(0b)(0c)=abc>0y = a(0-b)(0-c) = abc > 0
したがって、abc>0abc > 0 である。したがって、(ウ)の答えは7である。
a=2,bc=1,0<b<1a = 2, bc = 1, 0 < b < 1 のとき、
y=2(xb)(xc)=2(xb)(x1b)=2(x2(b+1b)x+1)y = 2(x-b)(x-c) = 2(x-b)(x-\frac{1}{b}) = 2(x^2 - (b + \frac{1}{b})x + 1)
Gとy軸の交点Aは (0,2)(0, 2) である。
Gとx軸の交点Bは (b,0)(b, 0)、Cは (1b,0)(\frac{1}{b}, 0) である。
三角形ABCの面積は 12×BC×高さ=12×(1bb)×2=1bb=1b2b\frac{1}{2} \times BC \times 高さ = \frac{1}{2} \times (\frac{1}{b} - b) \times 2 = \frac{1}{b} - b = \frac{1-b^2}{b} である。

3. 最終的な答え

(1)
A地点に到達する確率: 23\frac{2}{3}
B地点に到達する確率: 13\frac{1}{3}
期待値: 43\frac{4}{3}
(2)
(i) (ア): 2
(ii) (イ): 3
(iii) (ウ): 7
三角形ABCの面積: 1b2b\frac{1-b^2}{b}

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