実数 $a, b$ に関する以下の2つの命題を、対偶を考えることによって証明します。 (1) $ab=1 \Rightarrow a \neq 0$ かつ $b \neq 0$ (2) $a+b=1 \Rightarrow a>0$ または $b>0$

代数学命題対偶実数不等式論理
2025/7/4

1. 問題の内容

実数 a,ba, b に関する以下の2つの命題を、対偶を考えることによって証明します。
(1) ab=1a0ab=1 \Rightarrow a \neq 0 かつ b0b \neq 0
(2) a+b=1a>0a+b=1 \Rightarrow a>0 または b>0b>0

2. 解き方の手順

(1) の証明
元の命題は「ab=1a0ab=1 \Rightarrow a \neq 0 かつ b0b \neq 0」です。
この対偶は「a=0a=0 または b=0ab1b=0 \Rightarrow ab \neq 1」です。
a=0a=0 のとき、ab=0b=01ab = 0 \cdot b = 0 \neq 1 となります。
b=0b=0 のとき、ab=a0=01ab = a \cdot 0 = 0 \neq 1 となります。
したがって、a=0a=0 または b=0b=0 ならば ab1ab \neq 1 が成り立ちます。
よって、対偶が真なので、元の命題も真です。
(2) の証明
元の命題は「a+b=1a>0a+b=1 \Rightarrow a>0 または b>0b>0」です。
この対偶は「a0a \leq 0 かつ b0a+b1b \leq 0 \Rightarrow a+b \neq 1」です。
a0a \leq 0 かつ b0b \leq 0 のとき、a+b0a+b \leq 0 となります。
したがって、a+b0a+b \leq 0 より、a+b1a+b \neq 1 が成り立ちます。
よって、対偶が真なので、元の命題も真です。

3. 最終的な答え

(1) 対偶「a=0a=0 または b=0ab1b=0 \Rightarrow ab \neq 1」が真なので、ab=1a0ab=1 \Rightarrow a \neq 0 かつ b0b \neq 0 は真。
(2) 対偶「a0a \leq 0 かつ b0a+b1b \leq 0 \Rightarrow a+b \neq 1」が真なので、a+b=1a>0a+b=1 \Rightarrow a>0 または b>0b>0 は真。

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