線分ABの長さが4であるとき、その中点Cを中心とし、線分ACを直径とする円を考える。点Bからこの円に引いた接線の接点をDとする。このとき、(1)線分BDの長さを求め、(2)線分ADとCDの長さの比を求めよ。

幾何学接線三平方の定理相似方べきの定理
2025/7/4

1. 問題の内容

線分ABの長さが4であるとき、その中点Cを中心とし、線分ACを直径とする円を考える。点Bからこの円に引いた接線の接点をDとする。このとき、(1)線分BDの長さを求め、(2)線分ADとCDの長さの比を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 線分BDの長さ
まず、ACは円の直径なので、AC = AB/2 = 4/2 = 2 である。また、円の半径はAC/2 = 2/2 = 1 となる。
次に、円の中心をOとすると、OB = OC + CB = 1 + 2 = 3 である。
BDは円の接線なので、三角形ODBは直角三角形である。したがって、三平方の定理より、
OB2=OD2+BD2OB^2 = OD^2 + BD^2
32=12+BD23^2 = 1^2 + BD^2
9=1+BD29 = 1 + BD^2
BD2=8BD^2 = 8
BD=8=22BD = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
(2) 線分ADとCDの長さの比
三角形ABDは直角三角形ではないことに注意する。三角形ADCにおいて、∠ACD = θとすると、余弦定理より
AD2=AC2+CD22ACCDcosθAD^2 = AC^2 + CD^2 - 2 \cdot AC \cdot CD \cdot \cos{\theta}
また、三角形CBDにおいて、∠BCD = 180 - θだから、余弦定理より
BD2=BC2+CD22BCCDcos(180θ)BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{(180-\theta)}
cos(180θ)=cosθ\cos{(180-\theta)} = - \cos{\theta}なので、
BD2=BC2+CD2+2BCCDcosθBD^2 = BC^2 + CD^2 + 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{\theta}
また、ABBC=BD2AB \cdot BC = BD^2が成り立つので、42=(22)24 \cdot 2 = (2\sqrt{2})^2となるので、8=88 = 8となる。
方べきの定理より、BD2=BCBEBD^2 = BC \cdot BE (EはAの延長線上で円と交わる点)。
ここで、円の中心OからBDに垂線をおろし、交点をHとすると、
三角形OBDにおいて、OD2+BD2=OB2OD^2+BD^2 = OB^2 より、12+(22)2=321^2+(2\sqrt{2})^2=3^2となる。
また、∠ODB = 90度なので、三平方の定理より、
AD2=AB2+BD22ABBDcosABDAD^2 = AB^2+BD^2 - 2 \cdot AB \cdot BD \cdot \cos∠ABD
ABD=BDC∠ABD = ∠BDC
円周角の定理より、BDC=DAC∠BDC = ∠DAC
三角形ABDと三角形CBDが相似なので、ADCD=BDBC=ABBD\frac{AD}{CD} = \frac{BD}{BC} = \frac{AB}{BD}
よって、AD:CD=AB:BD=4:22=2:2=2:1AD : CD = AB : BD = 4 : 2\sqrt{2} = 2 : \sqrt{2} = \sqrt{2} : 1

3. 最終的な答え

(1) BDの長さ: 222\sqrt{2}
(2) AD : CD = 2:1\sqrt{2} : 1

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