$13.5^n$ の整数部分が 4 桁であるような整数 $n$ の個数を求めます。ただし、$\log_{10} 2 = 0.3010$, $\log_{10} 3 = 0.4771$ とします。

代数学対数指数不等式桁数
2025/7/4

1. 問題の内容

13.5n13.5^n の整数部分が 4 桁であるような整数 nn の個数を求めます。ただし、log102=0.3010\log_{10} 2 = 0.3010, log103=0.4771\log_{10} 3 = 0.4771 とします。

2. 解き方の手順

まず、13.5n13.5^n の整数部分が 4 桁であるという条件を数式で表します。整数部分が4桁であるとは、100013.5n<100001000 \le 13.5^n < 10000 が成り立つことを意味します。
次に、この不等式の両辺の常用対数をとります。
log101000log10(13.5n)<log1010000\log_{10} 1000 \le \log_{10} (13.5^n) < \log_{10} 10000
ここで、log101000=3\log_{10} 1000 = 3log1010000=4\log_{10} 10000 = 4 であることを用いると、
3nlog1013.5<43 \le n \log_{10} 13.5 < 4
となります。13.5=272=33213.5 = \frac{27}{2} = \frac{3^3}{2} なので、
log1013.5=log10332=log1033log102=3log103log102=3(0.4771)0.3010=1.43130.3010=1.1303\log_{10} 13.5 = \log_{10} \frac{3^3}{2} = \log_{10} 3^3 - \log_{10} 2 = 3 \log_{10} 3 - \log_{10} 2 = 3(0.4771) - 0.3010 = 1.4313 - 0.3010 = 1.1303
したがって、
31.1303n<43 \le 1.1303n < 4
各辺を 1.1303 で割ると、
31.1303n<41.1303\frac{3}{1.1303} \le n < \frac{4}{1.1303}
2.654n<3.5392.654 \le n < 3.539
nn は整数なので、n=3n = 3 となります。
n=3n = 3 のとき、 13.53=2460.37513.5^3 = 2460.375 なので整数部分は 2460 となり、確かに 4 桁です。
問題文は「整数nの個数を求めよ」なので、まずnの範囲を求めます。
3nlog1013.5<43 \le n \log_{10} 13.5 < 4
3n(log1027log102)<43 \le n (\log_{10} 27 - \log_{10} 2) < 4
3n(3log103log102)<43 \le n (3\log_{10} 3 - \log_{10} 2) < 4
3n(3×0.47710.3010)<43 \le n (3 \times 0.4771 - 0.3010) < 4
3n(1.43130.3010)<43 \le n (1.4313 - 0.3010) < 4
31.1303n<43 \le 1.1303 n < 4
31.1303n<41.1303\frac{3}{1.1303} \le n < \frac{4}{1.1303}
2.654n<3.5392.654 \cdots \le n < 3.539 \cdots
これを満たす整数nは n=3n=3 のみなので、整数 n の個数は 1 です。

3. 最終的な答え

1

「代数学」の関連問題

与えられた2次関数 $y = 2x^2$ のグラフを描く問題です。

二次関数グラフ放物線座標平面
2025/7/5

数列 $2, 5, 14, 41, 122, 365, \dots$ の一般項 $a_n$ を求める問題です。ただし、数列の階差数列が初項1、公比3の等比数列であることがわかっています。与えられた式を...

数列一般項等比数列シグマ漸化式
2025/7/5

与えられた数列 $\{a_n\}$: 2, 5, 14, 41, 122, 365, ... の一般項を求める。ただし、階差数列が初項1、公比3の等比数列であることがわかっている。

数列一般項等比数列階差数列数学的帰納法
2025/7/5

数列 $\{a_n\}$ が与えられており、その一般項を求める問題です。数列は $2, 5, 14, 41, 122, 365, \dots$ です。

数列一般項等比数列階差数列和の公式
2025/7/5

数列 $2, 5, 14, 41, 122, 365, ...$ の一般項 $a_n$ を求めます。ただし、この数列の階差数列が、初項が1、公比が2の等比数列であるという条件が与えられています。そして...

数列等比数列階差数列一般項
2025/7/5

次の2つの2次式を、複素数の範囲で因数分解する。 (1) $x^2 - 4x - 3$ (2) $3x^2 - 2x + 3$

二次方程式因数分解複素数
2025/7/5

2次方程式 $x^2 + 3x + 4 = 0$ の2つの解を $\alpha$ と $\beta$ とするとき、$\alpha^2$ と $\beta^2$ を解とする2次方程式を1つ作成する。

二次方程式解と係数の関係解の変換
2025/7/5

2次方程式 $x^2 - 3x + 4 = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ とするとき、以下の式の値を求めます。 (1) $(\alpha+1)(\beta+1)$ (2) $\a...

二次方程式解と係数の関係式の計算
2025/7/5

家から2km離れた駅まで、はじめは分速80mで歩き、途中から分速240mで走ったところ、駅に着くまでに17分かかりました。歩いた道のりと走った道のりをそれぞれ求める問題です。与えられた連立方程式を使っ...

連立方程式文章問題距離速度計算
2025/7/5

与えられた2次方程式 $x^2 - 8x + 3 = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式平方根
2025/7/5