$n$ を自然数とします。1枚のコインを $2n$ 回投げます。表が出る合計回数を $X$ とします。コインの表と裏の出る確率は等しいとするとき、$X$ の期待値と標準偏差をそれぞれ求めます。

確率論・統計学期待値標準偏差二項分布確率
2025/7/4

1. 問題の内容

nn を自然数とします。1枚のコインを 2n2n 回投げます。表が出る合計回数を XX とします。コインの表と裏の出る確率は等しいとするとき、XX の期待値と標準偏差をそれぞれ求めます。

2. 解き方の手順

XX は二項分布に従います。
1回のコイン投げで表が出る確率は p=12p = \frac{1}{2} です。
2n2n 回のコイン投げで表が出る回数 XX は、二項分布 B(2n,12)B(2n, \frac{1}{2}) に従います。
二項分布の期待値と分散は以下の通りです。
期待値 E(X)=npE(X) = np
分散 V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p)
標準偏差 σ(X)=V(X)=np(1p)\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{np(1-p)}
この問題では、nn2n2n に、pp12\frac{1}{2} に対応するので、
E(X)=2n×12=nE(X) = 2n \times \frac{1}{2} = n
V(X)=2n×12×12=n2V(X) = 2n \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{n}{2}
σ(X)=n2\sigma(X) = \sqrt{\frac{n}{2}}

3. 最終的な答え

期待値:nn
標準偏差:n2\sqrt{\frac{n}{2}}

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