関数 $f(x) = -2x^2 + 4x + 1$ ($a \le x \le a+1$)の最小値 $m(a)$ を求める問題です。場合分けの条件と、それぞれのケースにおける $m(a)$ の式を完成させます。

代数学二次関数最大・最小場合分け平方完成
2025/7/5

1. 問題の内容

関数 f(x)=2x2+4x+1f(x) = -2x^2 + 4x + 1axa+1a \le x \le a+1)の最小値 m(a)m(a) を求める問題です。場合分けの条件と、それぞれのケースにおける m(a)m(a) の式を完成させます。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=2(x22x)+1=2(x22x+11)+1=2(x1)2+2+1=2(x1)2+3f(x) = -2(x^2 - 2x) + 1 = -2(x^2 - 2x + 1 - 1) + 1 = -2(x-1)^2 + 2 + 1 = -2(x-1)^2 + 3
したがって、f(x)f(x) のグラフは頂点が (1,3)(1, 3) で、直線 x=1x=1 を軸とする上に凸の放物線です。
区間 axa+1a \le x \le a+1 の中央は x=a+(a+1)2=2a+12=a+12x = \frac{a + (a+1)}{2} = \frac{2a+1}{2} = a + \frac{1}{2} です。
x=1x=1 と区間の中央 x=a+12x=a + \frac{1}{2} の大小で場合分けします。
(i) a+121a + \frac{1}{2} \ge 1 のとき、つまり a12a \ge \frac{1}{2} のとき、区間 axa+1a \le x \le a+1 は軸 x=1x=1 より右側にあります。したがって、この区間で f(x)f(x) は単調減少なので、x=a+1x=a+1 で最小値をとります。
m(a)=f(a+1)=2(a+1)2+4(a+1)+1=2(a2+2a+1)+4a+4+1=2a24a2+4a+5=2a2+3m(a) = f(a+1) = -2(a+1)^2 + 4(a+1) + 1 = -2(a^2 + 2a + 1) + 4a + 4 + 1 = -2a^2 - 4a - 2 + 4a + 5 = -2a^2 + 3
(ii) a+12<1a + \frac{1}{2} < 1 のとき、つまり a<12a < \frac{1}{2} のとき、区間 axa+1a \le x \le a+1 は軸 x=1x=1 を含みます。したがって、この区間で f(x)f(x) の最小値は x=ax=a のとき、または x=a+1x=a+1 のときです。区間の中央x=a+12x=a + \frac{1}{2}を境に軸から離れるほど小さくなります。区間の中心が軸より左側なので、最小値をとるのはx=ax=aのときです。
m(a)=f(a)=2a2+4a+1m(a) = f(a) = -2a^2 + 4a + 1
a<12a < \frac{1}{2}のとき、区間axa+1a \le x \le a+1x=ax=aで最小値をとるとき、
f(a)=2a2+4a+1f(a) = -2a^2 + 4a + 1
a12a \ge \frac{1}{2}のとき、区間axa+1a \le x \le a+1x=a+1x=a+1で最小値をとるとき、
f(a+1)=2(a+1)2+4(a+1)+1=2a2+3f(a+1) = -2(a+1)^2 + 4(a+1) + 1 = -2a^2 + 3

3. 最終的な答え

ア:(1, 3)
イ:1
ウ:a+12a + \frac{1}{2}
エ:12\frac{1}{2}
(i) a<12a < \frac{1}{2} のとき
m(a)=2a2+4a+1m(a) = -2a^2 + 4a + 1
オ:-2
カ:4
キ:1
(ii) a12a \ge \frac{1}{2} のとき
m(a)=2a2+3m(a) = -2a^2 + 3

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