$x^2 + y^2 = 4$ のとき、$ax + y^2$ の最大値と最小値を求める。ただし、$a$ は定数とする。

代数学二次関数最大値最小値数式処理場合分け
2025/7/5

1. 問題の内容

x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 のとき、ax+y2ax + y^2 の最大値と最小値を求める。ただし、aa は定数とする。

2. 解き方の手順

まず、x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 より、y2=4x2y^2 = 4 - x^2 となる。
これを ax+y2ax + y^2 に代入すると、
ax+y2=ax+4x2=x2+ax+4ax + y^2 = ax + 4 - x^2 = -x^2 + ax + 4
となる。
f(x)=x2+ax+4f(x) = -x^2 + ax + 4 とおくと、これは xx の二次関数である。
x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 より、2x2-2 \le x \le 2 である。
f(x)=(x2ax)+4=(x2ax+a24)+a24+4=(xa2)2+a24+4f(x) = -(x^2 - ax) + 4 = -(x^2 - ax + \frac{a^2}{4}) + \frac{a^2}{4} + 4 = -(x - \frac{a}{2})^2 + \frac{a^2}{4} + 4
したがって、f(x)f(x)x=a2x = \frac{a}{2} で最大値 a24+4\frac{a^2}{4} + 4 をとる。
しかし、2x2-2 \le x \le 2 であるから、a2\frac{a}{2} がこの範囲にあるかどうかで場合分けする必要がある。
(i) 2a22-2 \le \frac{a}{2} \le 2 つまり 4a4-4 \le a \le 4 のとき、
f(x)f(x) の最大値は a24+4\frac{a^2}{4} + 4 である。
x=2x = -2 または x=2x = 2 で最小値をとる。
f(2)=42a+4=2af(-2) = -4 -2a + 4 = -2a
f(2)=4+2a+4=2af(2) = -4 + 2a + 4 = 2a
したがって、最小値は 2a-2a または 2a2a のうち小さい方、つまり 2a-|2a| である。
(ii) a2<2\frac{a}{2} < -2 つまり a<4a < -4 のとき、
f(x)f(x)x=2x = -2 で最大値をとる。
最大値は f(2)=2af(-2) = -2a である。
x=2x = 2 で最小値をとる。
最小値は f(2)=2af(2) = 2a である。
(iii) a2>2\frac{a}{2} > 2 つまり a>4a > 4 のとき、
f(x)f(x)x=2x = 2 で最大値をとる。
最大値は f(2)=2af(2) = 2a である。
x=2x = -2 で最小値をとる。
最小値は f(2)=2af(-2) = -2a である。

3. 最終的な答え

(i) 4a4-4 \le a \le 4 のとき、最大値は a24+4\frac{a^2}{4} + 4、最小値は 2a-2|a| である。
(ii) a<4a < -4 のとき、最大値は 2a-2a、最小値は 2a2a である。
(iii) a>4a > 4 のとき、最大値は 2a2a、最小値は 2a-2a である。

「代数学」の関連問題

複素数 $w$ と $z$ が、$w = \frac{z-4}{z+2}$ を満たしている。$w$ が原点を中心とする半径2の円上を動くとき、$z$ はどのような図形を描くか。

複素数複素平面軌跡
2025/7/5

シュワルツの不等式 $|(a, b)| \le ||a|| ||b||$ を証明する問題です。ここで、$(a, b)$ はベクトル $a$ と $b$ の内積を表し、$||a||$ はベクトル $a$...

不等式ベクトル内積ノルムシュワルツの不等式証明
2025/7/5

ベクトル $\mathbf{a}$ と $\mathbf{b}$ に対して、不等式 $\lVert \mathbf{a} - \mathbf{b} \rVert \ge |\lVert \mathbf...

ベクトル不等式三角不等式ノルム
2025/7/5

複素数 $\alpha = 1 + \sqrt{3}i$ と $\beta = -4 + 2i$ が与えられています。複素数平面上の原点をOとします。 (1) 点A($\alpha$)を実軸に関して対...

複素数複素数平面共役複素数対称移動偏角
2025/7/5

$A = \begin{bmatrix} t+1 & 1 \\ 1 & t+1 \end{bmatrix}$ (ただし $t$ は実数) とする。連立一次方程式 $Ax = \begin{bmatri...

線形代数行列連立一次方程式解の存在条件拡大係数行列
2025/7/5

初項 $2^{n-1}$、公差 1、項数 $2^{n-1}$ の等差数列の和 $S$ を求め、与えられた式が成り立つことを確認する問題です。 与えられた式は以下の通りです。 $S = \frac{1}...

数列等差数列公式計算
2025/7/5

数列 $S$ が与えられており、$S = 1 \cdot 1 + 4 \cdot 2 + 7 \cdot 2^2 + \cdots + (3n-2) \cdot 2^{n-1}$ である。この数列の和...

数列級数等比数列和の公式
2025/7/5

次の2つの問題を解きます。 (1) $x^3 = -8$ (2) $x^4 + 5x^2 - 24 = 0$

方程式三次方程式四次方程式複素数因数分解解の公式
2025/7/5

与えられた計算問題を解きます。具体的には、以下の6つの問題を解きます。 (1) $5+(-3) \times 2$ (2) $2 \times (-3)^2 - 22$ (3) $\frac{3x-2...

四則演算分数計算文字式の計算分配法則同類項式の計算
2025/7/5

複素数 $\alpha$ は方程式 $z^5 = 1$ の1でない解である。 (1) $1 + \alpha + \alpha^2 + \alpha^3 + \alpha^4$ の値を求めよ。 (2)...

複素数方程式三角関数解の公式
2025/7/5