2次関数 $f(x) = x^2 - 2ax + a + 2$ について、以下の問いに答える。 (1) $y = f(x)$ の頂点の座標を求める。 (2) $y = f(x)$ が $x$ 軸と接するときの $a$ の値を求める。 (3) $y = f(x)$ が $-1 < x < 3$ の範囲でただ1つの共有点をもつような $a$ の値の範囲を求める。
2025/7/5
## 問題5
1. 問題の内容
2次関数 について、以下の問いに答える。
(1) の頂点の座標を求める。
(2) が 軸と接するときの の値を求める。
(3) が の範囲でただ1つの共有点をもつような の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) 頂点の座標を求める。
平方完成を行い、 を の形に変形する。このとき、頂点の座標は となる。
したがって、頂点の座標は である。
(2) が 軸と接するときの の値を求める。
が 軸と接するとき、 が重解を持つ。つまり、判別式 となる。
より、
(3) が の範囲でただ1つの共有点をもつような の値の範囲を求める。
が の範囲でただ1つの解を持つ条件を考える。
が解を持つ条件は以下のように分類される。
i) の範囲に1つの解を持つ場合。
ii) またはに解を持つ場合。
まず、が の範囲に2つの解を持つことはない(ただ一つの共有点しか持たないため)ことを確認しておく。
グラフの軸 の位置と、区間の端点での関数の値の符号を考慮する。
* のとき、 は の範囲にただ1つの解を持つ。
または
* のとき、 より 。このとき、 であり、 は重解。 には解を持たない。 よって、は条件を満たさない。
* のとき、 より 。このとき、。
解は、。よって、。 で一つの解を持つ場合、以外の解が に存在してはならないので、ここでは は除外される。
しかし、この範囲に解を持つようなケースが他にもありえる。判別式の符号にも注目する必要がある。
i) のとき、 は異なる2つの実数解を持つ。またはが必要条件となる。
and の場合、が の範囲に解を持たない。
ii) の場合。これは、またはの時なので、最初に検証した場合に当てはまる。
の時、。解はなので、 にただ一つの解を持つ。
の時、。解はなので、 に解を持たない。
iii) の場合。解は存在しない。よって考慮しない。
のケースを考察すると、 または の場合、 と が同符号の時、を満たすかどうかを検証する必要がある。
かつ または、 かつ は不可能。
よって、
かつ かつ :
and and -> 不可能。
かつ かつ :
and and -> 不可能。
上記を考慮すると、 より、 または 。
加えて、の場合条件を満たす。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) または または