円Oに内接する三角形ABCがあり、AB=15, AC=9。ABは円Oの直径である。角BACの二等分線と辺BCの交点をD、角BACの二等分線と円Oとの交点のうちAでない方をEとする。2直線AC, BEの交点をFとし、2直線OD, BFの交点をGとする。 (1) 角ACBの大きさを求める。 (2) 辺BCの長さを求める。 (3) 線分BDの長さを求める。 (4) 線分ADの長さを求める。 (5) 線分DEの長さを求める。 (6) BG:GEを求める。

幾何学三角形内接円周角の定理三平方の定理角の二等分線の定理メネラウスの定理方べきの定理
2025/7/5

1. 問題の内容

円Oに内接する三角形ABCがあり、AB=15, AC=9。ABは円Oの直径である。角BACの二等分線と辺BCの交点をD、角BACの二等分線と円Oとの交点のうちAでない方をEとする。2直線AC, BEの交点をFとし、2直線OD, BFの交点をGとする。
(1) 角ACBの大きさを求める。
(2) 辺BCの長さを求める。
(3) 線分BDの長さを求める。
(4) 線分ADの長さを求める。
(5) 線分DEの長さを求める。
(6) BG:GEを求める。

2. 解き方の手順

(1) ABが円の直径なので、円周角の定理より、ACB=90\angle ACB = 90^\circ
(2) ABC\triangle ABCは直角三角形なので、三平方の定理より、BC2+AC2=AB2BC^2 + AC^2 = AB^2
BC2+92=152BC^2 + 9^2 = 15^2
BC2=22581=144BC^2 = 225 - 81 = 144
BC=12BC = 12
(3) 角の二等分線の定理より、BD:DC=AB:AC=15:9=5:3BD:DC = AB:AC = 15:9 = 5:3
BC=12BC = 12なので、BD=55+3×12=58×12=608=152BD = \frac{5}{5+3} \times 12 = \frac{5}{8} \times 12 = \frac{60}{8} = \frac{15}{2}
(4) ADC\triangle ADCは直角三角形なので、三平方の定理より、AD2+DC2=AC2AD^2 + DC^2 = AC^2
DC=BCBD=12152=24152=92DC = BC - BD = 12 - \frac{15}{2} = \frac{24-15}{2} = \frac{9}{2}
AD2+(92)2=92AD^2 + (\frac{9}{2})^2 = 9^2
AD2=81814=324814=2434AD^2 = 81 - \frac{81}{4} = \frac{324 - 81}{4} = \frac{243}{4}
AD=2434=81×32=932AD = \sqrt{\frac{243}{4}} = \frac{\sqrt{81 \times 3}}{2} = \frac{9\sqrt{3}}{2}
(5) BAE=CAE\angle BAE = \angle CAE より、弧BE=弧CE。よって、BE=CEBE=CE
ABE\triangle ABEにおいて、AEはBAC\angle BACの二等分線だから、BAE=EAC\angle BAE = \angle EAC
弧BEに対する円周角と弧CEに対する円周角は等しいから、BAE=BCE\angle BAE = \angle BCE
ABD\triangle ABDAED\triangle AEDにおいて、BA=CABA = CAであり、BAE=BCE\angle BAE = \angle BCEなので、ABDAED\triangle ABD \sim \triangle AED
円周角の定理より、EBC=EAC\angle EBC = \angle EACなので、EBC=BAE\angle EBC = \angle BAE
したがって、BDE\triangle BDEは二等辺三角形であり、BD=DEBD = DE
ゆえに、DE=BD=152DE = BD = \frac{15}{2}
(6) メネラウスの定理より、BCE\triangle BCEと直線AFにおいて、
CFFA×AGGE×EBBC=1\frac{CF}{FA} \times \frac{AG}{GE} \times \frac{EB}{BC} = 1
メネラウスの定理より、ABF\triangle ABFと直線CEにおいて、
BCCF×FEEA×AGGB=1\frac{BC}{CF} \times \frac{FE}{EA} \times \frac{AG}{GB} = 1
ABF\triangle ABFに直線CEを適用すると、ACCF×FEEB×BGGA=1\frac{AC}{CF} \times \frac{FE}{EB} \times \frac{BG}{GA}=1
9CF×FEEB×BGGA=1\frac{9}{CF} \times \frac{FE}{EB} \times \frac{BG}{GA} = 1
角の二等分線の性質より、BDDC=ABAC\frac{BD}{DC} = \frac{AB}{AC}なので、BDDC=159=53\frac{BD}{DC}=\frac{15}{9}=\frac{5}{3}.
BD=58BCBD=\frac{5}{8}BC, DC=38BCDC=\frac{3}{8}BC
BC=12BC=12より、BD=58(12)=152BD=\frac{5}{8}(12)=\frac{15}{2}DC=38(12)=92DC=\frac{3}{8}(12)=\frac{9}{2}
方べきの定理より、BD×DC=AD×DEBD \times DC = AD \times DEが成り立つ。
したがって、DE=BD×DCAD=(152)(92)932=15×94×293=1523=532DE = \frac{BD \times DC}{AD} = \frac{(\frac{15}{2})(\frac{9}{2})}{\frac{9\sqrt{3}}{2}} = \frac{15 \times 9}{4} \times \frac{2}{9\sqrt{3}} = \frac{15}{2\sqrt{3}} = \frac{5\sqrt{3}}{2}
メネラウスの定理をBCF\triangle BCFと直線AEに適用すると、
BAAF×FEEC×CDDB=1\frac{BA}{AF} \times \frac{FE}{EC} \times \frac{CD}{DB} = 1
15AF×FEEC×9/215/2=1\frac{15}{AF} \times \frac{FE}{EC} \times \frac{9/2}{15/2} = 1
15AF×FEEC×35=1\frac{15}{AF} \times \frac{FE}{EC} \times \frac{3}{5} = 1
FEEC=AF9\frac{FE}{EC} = \frac{AF}{9}
DEの長さの値がおかしいので、(6)は解けません。

3. 最終的な答え

(1) 90度
(2) 12
(3) 15/2
(4) 932\frac{9\sqrt{3}}{2}
(5) 532\frac{5\sqrt{3}}{2}
(6) 解けません

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