確率密度関数 $P(x, t) = \frac{1}{\sqrt{4\pi Dt}} \exp(-\frac{x^2}{4Dt})$ が規格化されていることを確認する問題です。つまり、$\int_{-\infty}^{\infty} P(x, t) dx = 1$ となることを示す必要があります。また、$\int_{-\infty}^{\infty} \exp(-ax^2) dx = \sqrt{\frac{\pi}{a}}$ の公式を利用します。

確率論・統計学確率密度関数積分規格化指数関数
2025/7/5

1. 問題の内容

確率密度関数 P(x,t)=14πDtexp(x24Dt)P(x, t) = \frac{1}{\sqrt{4\pi Dt}} \exp(-\frac{x^2}{4Dt}) が規格化されていることを確認する問題です。つまり、P(x,t)dx=1\int_{-\infty}^{\infty} P(x, t) dx = 1 となることを示す必要があります。また、exp(ax2)dx=πa\int_{-\infty}^{\infty} \exp(-ax^2) dx = \sqrt{\frac{\pi}{a}} の公式を利用します。

2. 解き方の手順

与えられた確率密度関数 P(x,t)P(x,t)-\infty から \infty まで積分します。
P(x,t)dx=14πDtexp(x24Dt)dx\int_{-\infty}^{\infty} P(x, t) dx = \int_{-\infty}^{\infty} \frac{1}{\sqrt{4\pi Dt}} \exp(-\frac{x^2}{4Dt}) dx
積分記号の外に出せる定数項を外に出します。
P(x,t)dx=14πDtexp(x24Dt)dx\int_{-\infty}^{\infty} P(x, t) dx = \frac{1}{\sqrt{4\pi Dt}} \int_{-\infty}^{\infty} \exp(-\frac{x^2}{4Dt}) dx
与えられた公式 exp(ax2)dx=πa\int_{-\infty}^{\infty} \exp(-ax^2) dx = \sqrt{\frac{\pi}{a}} を利用します。この問題では a=14Dta = \frac{1}{4Dt} なので、公式に代入すると
exp(x24Dt)dx=π14Dt=4πDt\int_{-\infty}^{\infty} \exp(-\frac{x^2}{4Dt}) dx = \sqrt{\frac{\pi}{\frac{1}{4Dt}}} = \sqrt{4\pi Dt}
したがって、積分は次のようになります。
P(x,t)dx=14πDt4πDt=1\int_{-\infty}^{\infty} P(x, t) dx = \frac{1}{\sqrt{4\pi Dt}} \sqrt{4\pi Dt} = 1

3. 最終的な答え

P(x,t)dx=1\int_{-\infty}^{\infty} P(x, t) dx = 1
したがって、P(x,t)P(x, t) は規格化されています。

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