男子3人と女子3人が円卓に座る。両隣が同性なら参加費は1200円、異性なら3600円、同性と異性1人ずつなら2400円である。 (1) Aさんの参加費が1200円、2400円、3600円となる確率を求める。 (2) 6人の参加費合計Yの最大値と最小値、及びその確率を求める。 (3) Yの期待値を求める。

確率論・統計学確率期待値円順列場合の数
2025/7/23

1. 問題の内容

男子3人と女子3人が円卓に座る。両隣が同性なら参加費は1200円、異性なら3600円、同性と異性1人ずつなら2400円である。
(1) Aさんの参加費が1200円、2400円、3600円となる確率を求める。
(2) 6人の参加費合計Yの最大値と最小値、及びその確率を求める。
(3) Yの期待値を求める。

2. 解き方の手順

(1) Aさんの参加費が1200円となるのは、両隣が同性の場合。Aの両隣がともに男子(BCの並び順を考慮)になる確率は 25\frac{2}{5}。Aの両隣がともに女子(DE,DF,EFの並び順を考慮)になる確率は 25\frac{2}{5}。よって確率は 2+25×4=15\frac{2+2}{5 \times 4} = \frac{1}{5}
Aさんの参加費が2400円となるのは、片方が男子、もう片方が女子の場合。並びは男子女子、女子男子の2通り。確率は 3×2×25×4=1220=35\frac{3 \times 2 \times 2}{5 \times 4} = \frac{12}{20} = \frac{3}{5}
Aさんの参加費が3600円となるのは、両隣が異性の場合。確率は 630=35\frac{6}{30} = \frac{3}{5}
11535=151 - \frac{1}{5} - \frac{3}{5} = \frac{1}{5}.
したがって、参加費が1200円、2400円、3600円である確率はそれぞれ 15,25\frac{1}{5}, \frac{2}{5}になる。
Aの両隣が異性である確率は 25\frac{2}{5}
(2) Yの最大値は、全員の隣が異性の場合。
この場合、3600×6=216003600 \times 6 = 21600 円。
男女が交互に並ぶ必要があるので、その並び方は2通り。全体の並び方は (61)!=5!=120(6-1)! = 5! = 120通り。
男女が交互に並ぶ並び方は、男を固定して、女の並び順を決めると考えれば 2×3!×3!=2×6×6=722 \times 3! \times 3! = 2 \times 6 \times 6 =72通り.
2通りなので, 2/120 = 1/60
Yの最小値は、全員の隣が同性の場合。
この場合、1200×6=72001200 \times 6 = 7200円。
例えば、男子が連続して並ぶ場合。
男子が3人連続して並び、女子も3人連続して並ぶ。
これは円順列で考えれば、1通り。
全体の並び方は (61)!=5!=120(6-1)! = 5! = 120通り。
その確率は 2120=160\frac{2}{120} = \frac{1}{60}
(3) 期待値は、1人あたりの参加費の期待値 * 6。
1200(1/5)+2400(2/5)+3600(2/5)=240+960+1440=26401200 * (1/5) + 2400 * (2/5) + 3600 * (2/5) = 240 + 960 + 1440 = 2640.
26406=158402640 * 6 = 15840.

3. 最終的な答え

(1) Aさんの参加費が1200円、2400円、3600円である確率は、順に 15,25,25\frac{1}{5}, \frac{2}{5}, \frac{2}{5}
(2) Yの最大値は21600円で、その確率は 110\frac{1}{10}
また、Yの最小値は7200円で、その確率は 160\frac{1}{60}
(3) Yの期待値は15840円。

「確率論・統計学」の関連問題

1 から 6 までの番号がついた 6 個の箱があり、赤、黄、青の玉がそれぞれ 2 個ずつ、合計 6 個あります。 各箱に玉を 1 つずつ入れるとき、隣り合う番号の箱には異なる色の玉が入るようにします。...

場合の数組み合わせ条件付き確率全探索
2025/7/25

問題は2つの部分から構成されています。 I. サイコロを$n$回($n \geq 2$)投げたとき、出た目の最小公倍数を$m$とする。 (1) $m=2$となる確率を求めよ。 (2) $m=4$となる...

確率期待値最小公倍数じゃんけん組み合わせ
2025/7/25

ヒストグラムと度数分布表が与えられており、それらをもとに、データの範囲、中央値、最頻値の相対度数、30点以上の生徒の割合、累積度数と累積相対度数を求める問題です。

ヒストグラム度数分布表範囲中央値最頻値相対度数累積度数累積相対度数
2025/7/25

数直線上に異なる2点A, Bがあり、点MはAからスタートする。以下の規則に従って試行を行う。 * MがAにいるとき、サイコロを振って出た目が偶数ならAにとどまり、そうでなければBに移る。 * ...

確率漸化式確率過程
2025/7/25

数直線上に異なる2点A, Bがある。点MはAからスタートし、以下の規則に従って試行を繰り返す。 - MがAにいるとき、サイコロを振って出た目が偶数ならAにとどまり、そうでなければBに移る。 - MがB...

確率漸化式確率過程等比数列
2025/7/25

AとBの2人がサイコロを投げ合うゲームについて、以下のルールが与えられています。 - Aがサイコロを振るとき、出た目が偶数ならば次の回もAが振る。そうでなければBが振る。 - Bがサイコロを振るとき、...

確率漸化式等比数列確率分布
2025/7/25

AとBがサイコロを投げ合うゲームをする。1回目はAが投げる。Aがサイコロを振ったとき、偶数が出れば次の回もAが投げる。奇数が出れば次はBが投げる。Bがサイコロを振ったとき、1または2が出れば次の回もB...

確率漸化式等比数列
2025/7/25

1個のサイコロを2回投げ、1回目の出目を点P、2回目の出目を点Qとします。偶数の場合は正の符号、奇数の場合は負の符号をつけます。 問1:1回目に6、2回目に1が出た場合のPとQの距離を求めます。 問2...

確率サイコロ確率分布
2025/7/25

1つのサイコロを2回振ります。1回目の出た目を点P、2回目の出た目を点Qとし、それぞれの出た目に対して、偶数なら正の符号、奇数なら負の符号をつけた数を数直線上の点P、Qの座標とします。このとき、点Pと...

確率サイコロ絶対値距離
2025/7/25

1個のサイコロを2回投げます。1回目の出目を点P、2回目の出目を点Qとします。出た目が偶数の場合はその数に正の符号、奇数の場合は負の符号をつけて数直線上に点をとります。点Pと点Qの距離を求めます。

確率サイコロ絶対値距離期待値
2025/7/25