20本のくじの中に当たりくじが5本ある。1人目の人がくじを引き、その後2人目の人がくじを引いたところ外れだった。このとき、1人目の人が当たりくじを引いた確率を求めよ。ただし、引いたくじは元に戻さないものとする。

確率論・統計学条件付き確率確率くじ引き
2025/7/6

1. 問題の内容

20本のくじの中に当たりくじが5本ある。1人目の人がくじを引き、その後2人目の人がくじを引いたところ外れだった。このとき、1人目の人が当たりくじを引いた確率を求めよ。ただし、引いたくじは元に戻さないものとする。

2. 解き方の手順

この問題は条件付き確率の問題です。
A: 1人目が当たりを引く事象
B: 2人目が外れを引く事象
とすると、求めるべき確率はP(AB)P(A|B) です。
条件付き確率の定義より、
P(AB)=P(AB)P(B)P(A|B) = \frac{P(A \cap B)}{P(B)}
ここで、P(AB)P(A \cap B) は1人目が当たりを引き、2人目が外れを引く確率、P(B)P(B) は2人目が外れを引く確率です。
まず、P(AB)P(A \cap B) を計算します。
1人目が当たりを引く確率は 520\frac{5}{20} です。
1人目が当たりを引いた後、残り19本のくじのうち、当たりは4本、外れは15本です。
したがって、2人目が外れを引く確率は 1519\frac{15}{19} です。
よって、P(AB)=520×1519=75380P(A \cap B) = \frac{5}{20} \times \frac{15}{19} = \frac{75}{380}
次に、P(B)P(B) を計算します。
P(B)P(B) は、1人目が当たりを引いて2人目が外れを引く確率と、1人目が外れを引いて2人目が外れを引く確率の和で表されます。
1人目が外れを引く確率は 1520\frac{15}{20} です。
1人目が外れを引いた後、残り19本のくじのうち、当たりは5本、外れは14本です。
したがって、2人目が外れを引く確率は 1419\frac{14}{19} です。
よって、P(B)=520×1519+1520×1419=75380+210380=285380P(B) = \frac{5}{20} \times \frac{15}{19} + \frac{15}{20} \times \frac{14}{19} = \frac{75}{380} + \frac{210}{380} = \frac{285}{380}
したがって、P(AB)=P(AB)P(B)=75380285380=75285=519P(A|B) = \frac{P(A \cap B)}{P(B)} = \frac{\frac{75}{380}}{\frac{285}{380}} = \frac{75}{285} = \frac{5}{19}

3. 最終的な答え

519\frac{5}{19}

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