P地点から出発し、規則に従ってA, B, Cのいずれかの地点に到達するゲームについて、以下の確率と期待値を求めます。 (1) A地点に到達する確率 (2) B地点に到達する確率と、ゲームで得られる点の期待値

確率論・統計学確率期待値条件付き確率確率モデル
2025/7/6
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

P地点から出発し、規則に従ってA, B, Cのいずれかの地点に到達するゲームについて、以下の確率と期待値を求めます。
(1) A地点に到達する確率
(2) B地点に到達する確率と、ゲームで得られる点の期待値

2. 解き方の手順

(1) A地点に到達する確率
Pから出発し、最初に南に進みます。最初の分岐点でサイコロを振ります。
4以下の目が出ると東または西に進みます。5以上の目が出ると南に進みます。
A地点に到達するためには、最初の分岐点で4以下の目が出て東に進み、次の分岐点で曲がる必要があります。
サイコロの目が4以下である確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3} です。
東に進んだ場合、次の分岐点で必ず南に曲がるので、A地点に到達する確率は 23\frac{2}{3} です。
(2) B地点に到達する確率と、ゲームで得られる点の期待値
B地点に到達するためには、最初に南に進み、最初の分岐点で5以上の目が出た後、次の分岐点で東に進み、さらに次の分岐点で南に進む必要があります。
最初の分岐点で5以上の目が出る確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3} です。
2番目の分岐点で東に進むためには、サイコロの目が4以下である必要があり、その確率は 23\frac{2}{3} です。
3番目の分岐点で南に進むためには、必ず曲がる必要がありますので確率は1です。
したがって、B地点に到達する確率は 13×23=29\frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{9} です。
C地点に到達するためには、最初に南に進み、最初の分岐点で5以上の目が出た後、次の分岐点で西に進み、さらに次の分岐点で南に進む必要があります。
最初の分岐点で5以上の目が出る確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3} です。
2番目の分岐点で西に進むためには、サイコロの目が4以下である必要があり、その確率は 23\frac{2}{3} です。
3番目の分岐点で南に進むためには、必ず曲がる必要がありますので確率は1です。
したがって、C地点に到達する確率は 13×23=29\frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{9} です。
A, B, Cのいずれかの地点に到達する確率は 23+29+29=69+29+29=109\frac{2}{3} + \frac{2}{9} + \frac{2}{9} = \frac{6}{9} + \frac{2}{9} + \frac{2}{9} = \frac{10}{9} です。
しかし、これは確率の合計が1を超えてしまっており、誤りがあります。
P地点から、南に進む以外に道はないので、必ずA,B,Cのいずれかに到達します。したがって、A,B,Cいずれかに到達する確率は1です。
よって、A地点に到達する確率をP(A)P(A)、B地点に到達する確率をP(B)P(B)、C地点に到達する確率をP(C)P(C)とおくと、P(A)+P(B)+P(C)=1P(A)+P(B)+P(C)=1となります。
P(A)=23P(A)=\frac{2}{3}P(B)=P(C)P(B)=P(C)ですので、P(B)=P(C)=12(123)=16P(B)=P(C)=\frac{1}{2}(1-\frac{2}{3})=\frac{1}{6}となります。
A地点に到達すると1点、B地点に到達すると2点、C地点に到達すると3点を得られるので、得られる点の期待値は以下の通りです。
1×23+2×16+3×16=23+13+12=1+12=321 \times \frac{2}{3} + 2 \times \frac{1}{6} + 3 \times \frac{1}{6} = \frac{2}{3} + \frac{1}{3} + \frac{1}{2} = 1 + \frac{1}{2} = \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

(1) A地点に到達する確率は 23\frac{2}{3} です。
(2) B地点に到達する確率は 16\frac{1}{6} です。得られる点の期待値は 32\frac{3}{2} です。

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