関数 $f(x) = \frac{\log x}{x^a}$ が与えられている。ここで、$a$ は実定数である。 (1) 関数 $f(x)$ が区間 $(0, 1]$ 上で広義積分可能である条件を求め、可能な場合は $\int_0^1 f(x) dx$ の値を求める。 (2) 関数 $f(x)$ が区間 $[1, \infty)$ 上で広義積分可能である条件を求め、可能な場合は $\int_1^\infty f(x) dx$ の値を求める。
2025/7/6
1. 問題の内容
関数 が与えられている。ここで、 は実定数である。
(1) 関数 が区間 上で広義積分可能である条件を求め、可能な場合は の値を求める。
(2) 関数 が区間 上で広義積分可能である条件を求め、可能な場合は の値を求める。
2. 解き方の手順
(1) 区間 上の広義積分
の近くでの挙動を調べる必要がある。
まず、部分積分を用いて不定積分を計算する。
とする。, とすると、, (ただし、) となる。
よって、
したがって、 のとき、
.
すなわち のとき、 および なので、積分は収束し、
.
次に、 のとき、
.
.
したがって、のとき広義積分は発散する。
まとめると、広義積分 は、 のとき収束し、その値は である。
(2) 区間 上の広義積分
での挙動を調べる必要がある。
のとき、
.
すなわち のとき、 および なので、積分は収束し、
.
次に、 のとき、
.
したがって、のとき広義積分は発散する。
まとめると、広義積分 は、 のとき収束し、その値は である。
3. 最終的な答え
(1) のとき、広義積分 は収束し、その値は である。
(2) のとき、広義積分 は収束し、その値は である。