極方程式 $r = 2\cos\theta$ で表される曲線を C とする。C 上の点 A, B の極座標がそれぞれ $(\sqrt{2}, \frac{\pi}{4})$, $(2, 0)$ である。A, B を通る直線を $\ell$ とし、A を中心とし、線分 AB を半径にもつ円を D とする。 (1) 曲線 C は円である。この円の中心の直交座標と半径を求めよ。 (2) 直線 $\ell$ の極方程式を求めよ。 (3) 円 D の極方程式を求めよ。

幾何学極座標直交座標極方程式直線三角関数
2025/7/6

1. 問題の内容

極方程式 r=2cosθr = 2\cos\theta で表される曲線を C とする。C 上の点 A, B の極座標がそれぞれ (2,π4)(\sqrt{2}, \frac{\pi}{4}), (2,0)(2, 0) である。A, B を通る直線を \ell とし、A を中心とし、線分 AB を半径にもつ円を D とする。
(1) 曲線 C は円である。この円の中心の直交座標と半径を求めよ。
(2) 直線 \ell の極方程式を求めよ。
(3) 円 D の極方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 曲線 C の極方程式 r=2cosθr = 2\cos\theta を直交座標に変換する。
r2=2rcosθr^2 = 2r\cos\theta より、
x2+y2=2xx^2 + y^2 = 2x
x22x+y2=0x^2 - 2x + y^2 = 0
(x1)2+y2=1(x - 1)^2 + y^2 = 1
これは中心が (1,0)(1, 0) で半径が 1 の円である。
(2) A, B の直交座標を求める。
A の直交座標は (2cosπ4,2sinπ4)=(1,1)(\sqrt{2}\cos\frac{\pi}{4}, \sqrt{2}\sin\frac{\pi}{4}) = (1, 1)
B の直交座標は (2cos0,2sin0)=(2,0)(2\cos 0, 2\sin 0) = (2, 0)
直線 \ell の方程式は、傾き 1012=1\frac{1 - 0}{1 - 2} = -1 で、点 (2,0)(2, 0) を通るので、
y0=1(x2)y - 0 = -1(x - 2)
y=x+2y = -x + 2
x+y=2x + y = 2
これを極方程式に変換する。
rcosθ+rsinθ=2r\cos\theta + r\sin\theta = 2
r(cosθ+sinθ)=2r(\cos\theta + \sin\theta) = 2
r=2cosθ+sinθr = \frac{2}{\cos\theta + \sin\theta}
両辺に (cosθ+sinθ)(\cos\theta + \sin\theta) をかけて
r(cosθ+sinθ)=2r(\cos\theta + \sin\theta) = 2
(3) 円 D の中心は A で、半径は AB。
AB=(21)2+(01)2=1+1=2AB = \sqrt{(2 - 1)^2 + (0 - 1)^2} = \sqrt{1 + 1} = \sqrt{2}
円 D の方程式は (x1)2+(y1)2=(2)2=2(x - 1)^2 + (y - 1)^2 = (\sqrt{2})^2 = 2
x22x+1+y22y+1=2x^2 - 2x + 1 + y^2 - 2y + 1 = 2
x2+y22x2y=0x^2 + y^2 - 2x - 2y = 0
極座標に変換する。
r22rcosθ2rsinθ=0r^2 - 2r\cos\theta - 2r\sin\theta = 0
r(r2cosθ2sinθ)=0r(r - 2\cos\theta - 2\sin\theta) = 0
r=0r = 0 または r=2cosθ+2sinθr = 2\cos\theta + 2\sin\theta
r=0r = 0 は原点なので、r=2cosθ+2sinθr = 2\cos\theta + 2\sin\theta が円 D の極方程式。

3. 最終的な答え

(1) 中心: (1,0)(1, 0), 半径: 1
(2) r(cosθ+sinθ)=2r(\cos\theta + \sin\theta) = 2
(3) r=2cosθ+2sinθr = 2\cos\theta + 2\sin\theta

「幾何学」の関連問題

数直線上に3点 A(-2), B(1), C(5) がある。 (1) 線分 AB, CA の長さを求める。 (2) 線分 AB を 3:2 に内分する点 P, 3:2 に外分する点 Q, 2:3 に外...

数直線線分内分点外分点中点座標
2025/7/9

問題は、与えられた図の三角形ABCにおいて、ベクトル$\overrightarrow{BC}$と$\overrightarrow{CA}$の内積を計算し、選択肢の中から正しいものを選ぶことです。三角形...

ベクトル内積三角形直角三角形角度三平方の定理
2025/7/9

問題は、図に示す直角三角形ABCにおいて、$\overrightarrow{BC} \cdot \overrightarrow{AC}$ の内積を求めるものです。ただし、AC = 2, 角BAC = ...

ベクトル内積直角三角形三平方の定理三角比
2025/7/9

画像に書かれた問題は以下の通りです。 (2) 線分を2:3に内分する点 (3) 線分を3:1に外分する点 (4) 線分を2:3に外分する点 (5) 線分の中点 ただし、どの線分を対象とするかの情報が与...

ベクトル内分点外分点中点線分
2025/7/9

問題12では、2点間の距離を求める問題が出題されています。問題13では、2点A, Bを結ぶ線分ABを内分する点の座標を求める問題が出題されています。問題14では、3点を頂点とする三角形の重心の座標を求...

座標内分点重心線分三角形
2025/7/9

三角形ABCが与えられており、角Aは45度、辺ACの長さは2です。このとき、ベクトルABとベクトルACの内積 $\overrightarrow{AB} \cdot \overrightarrow{AC...

ベクトル内積三角形角度三角関数
2025/7/9

点 $A(-4, 2)$ と点 $B(3, -8)$ を結ぶ線分 $AB$ を $3:1$ に内分する点の座標を求めます。

座標線分内分点
2025/7/9

大きさがそれぞれ3と4である2つのベクトルがあり、それらのなす角が150°であるとき、それらのベクトルの内積を求める問題です。

ベクトル内積三角関数
2025/7/9

大きさがそれぞれ6と2である2つのベクトルがあり、その成す角が30°であるとき、これらのベクトルの内積を計算する問題です。

ベクトル内積角度三角関数
2025/7/9

2点間の距離を求める問題です。以下の4つの場合についてそれぞれ距離を計算します。 (1) (0, 0), (3, 4) (2) (1, 3), (6, 7) (3) (-1, 3), (4, 15) ...

距離2点間の距離座標
2025/7/9