点Pは円 $x^2 + (y-1)^2 = 9$ の周上を動きます。点A(6, 0)と点Pを結ぶ線分APを2:1に外分する点をQとします。 (1) 点Qの軌跡を求めてください。 (2) 線分AQの長さの最大値を求めてください。

幾何学軌跡外分点最大値
2025/7/6

1. 問題の内容

点Pは円 x2+(y1)2=9x^2 + (y-1)^2 = 9 の周上を動きます。点A(6, 0)と点Pを結ぶ線分APを2:1に外分する点をQとします。
(1) 点Qの軌跡を求めてください。
(2) 線分AQの長さの最大値を求めてください。

2. 解き方の手順

(1) 点Pの座標を(s,t)(s, t)、点Qの座標を(x,y)(x, y)とします。
点Pは円 x2+(y1)2=9x^2 + (y-1)^2 = 9 上にあるので、
s2+(t1)2=9s^2 + (t-1)^2 = 9 が成り立ちます。
点Qは線分APを2:1に外分するので、
x=2s1621=2s6x = \frac{2s - 1 \cdot 6}{2 - 1} = 2s - 6
y=2t1021=2ty = \frac{2t - 1 \cdot 0}{2 - 1} = 2t
となります。
これらの式から ssttxxyy で表すと、
s=x+62s = \frac{x+6}{2}
t=y2t = \frac{y}{2}
となります。
これを s2+(t1)2=9s^2 + (t-1)^2 = 9 に代入すると、
(x+62)2+(y21)2=9(\frac{x+6}{2})^2 + (\frac{y}{2} - 1)^2 = 9
(x+6)24+(y2)24=9\frac{(x+6)^2}{4} + \frac{(y-2)^2}{4} = 9
(x+6)2+(y2)2=36(x+6)^2 + (y-2)^2 = 36
したがって、点Qの軌跡は、中心が(-6, 2), 半径が6の円です。
(2) 点A(6, 0)と点Qの軌跡である円 (x+6)2+(y2)2=36(x+6)^2 + (y-2)^2 = 36 の中心 (6,2)(-6, 2) 間の距離をdとすると、
d=(6(6))2+(02)2=122+(2)2=144+4=148=237d = \sqrt{(6 - (-6))^2 + (0 - 2)^2} = \sqrt{12^2 + (-2)^2} = \sqrt{144 + 4} = \sqrt{148} = 2\sqrt{37}
線分AQの長さの最大値は、円の中心から点Aまでの距離に半径を加えたものなので、
237+62\sqrt{37} + 6

3. 最終的な答え

(1) 点Qの軌跡: (x+6)2+(y2)2=36(x+6)^2 + (y-2)^2 = 36
(2) 線分AQの長さの最大値: 237+62\sqrt{37} + 6

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