単位円 $x^2 + y^2 = 1$ 上を動く点Qの座標を(X, Y)とする。 (1) x軸の正の部分に始線をとり、点Qが一般角$\theta$の動径上にあるとき、X, Yの値を$\theta$を用いてそれぞれ表せ。 (2) $2X + 3Y$のとりうる値の範囲を求めよ。 (3) $6X^2 - 3X + 4Y^2$の最大値、最小値を求めよ。また、そのときの点Qの座標をすべて求めよ。

幾何学三角関数最大値最小値三角関数の合成
2025/7/6

1. 問題の内容

単位円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 上を動く点Qの座標を(X, Y)とする。
(1) x軸の正の部分に始線をとり、点Qが一般角θ\thetaの動径上にあるとき、X, Yの値をθ\thetaを用いてそれぞれ表せ。
(2) 2X+3Y2X + 3Yのとりうる値の範囲を求めよ。
(3) 6X23X+4Y26X^2 - 3X + 4Y^2の最大値、最小値を求めよ。また、そのときの点Qの座標をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Qは単位円上の点であり、一般角θ\thetaの動径上にあるので、
X=cosθX = \cos \theta
Y=sinθY = \sin \theta
(2) 2X+3Y=2cosθ+3sinθ2X + 3Y = 2\cos \theta + 3\sin \theta
三角関数の合成を行う。
2cosθ+3sinθ=22+32sin(θ+α)=13sin(θ+α)2\cos \theta + 3\sin \theta = \sqrt{2^2 + 3^2} \sin (\theta + \alpha) = \sqrt{13} \sin (\theta + \alpha)
ただし、α\alphacosα=313\cos \alpha = \frac{3}{\sqrt{13}}, sinα=213\sin \alpha = \frac{2}{\sqrt{13}}を満たす角である。
1sin(θ+α)1-1 \le \sin (\theta + \alpha) \le 1なので、
132X+3Y13-\sqrt{13} \le 2X + 3Y \le \sqrt{13}
(3) 6X23X+4Y2=6X23X+4(1X2)=2X23X+46X^2 - 3X + 4Y^2 = 6X^2 - 3X + 4(1 - X^2) = 2X^2 - 3X + 4
f(X)=2X23X+4f(X) = 2X^2 - 3X + 4とおく。
f(X)=2(X232X)+4=2(X34)22(34)2+4=2(X34)298+4=2(X34)2+238f(X) = 2(X^2 - \frac{3}{2}X) + 4 = 2(X - \frac{3}{4})^2 - 2(\frac{3}{4})^2 + 4 = 2(X - \frac{3}{4})^2 - \frac{9}{8} + 4 = 2(X - \frac{3}{4})^2 + \frac{23}{8}
1X1-1 \le X \le 1なので、
X=34X = \frac{3}{4}のとき最小値238\frac{23}{8}をとる。
このとき、Y2=1(34)2=1916=716Y^2 = 1 - (\frac{3}{4})^2 = 1 - \frac{9}{16} = \frac{7}{16}なので、Y=±74Y = \pm \frac{\sqrt{7}}{4}
X=1X = -1のとき最大値2(1)23(1)+4=2+3+4=92(-1)^2 - 3(-1) + 4 = 2 + 3 + 4 = 9をとる。
このとき、Y=0Y = 0
X=1X = 1のとき2(1)23(1)+4=23+4=32(1)^2 - 3(1) + 4 = 2 - 3 + 4 = 3をとる。
このとき、Y=0Y = 0
したがって、最大値は9(X=1,Y=0X = -1, Y = 0のとき)、最小値は238\frac{23}{8}(X=34,Y=±74X = \frac{3}{4}, Y = \pm \frac{\sqrt{7}}{4}のとき)

3. 最終的な答え

(1) X=cosθX = \cos \theta, Y=sinθY = \sin \theta
(2) 132X+3Y13-\sqrt{13} \le 2X + 3Y \le \sqrt{13}
(3) 最大値: 9 (座標: (1,0)(-1, 0)), 最小値: 238\frac{23}{8} (座標: (34,74)(\frac{3}{4}, \frac{\sqrt{7}}{4}), (34,74)(\frac{3}{4}, -\frac{\sqrt{7}}{4}))

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