(1) 放物線 $y = \frac{1}{2}x^2$ と直線 $l$ が3点 A, B, C で交わっている。点 B, C の $x$ 座標がそれぞれ -2, 4 であるとき、以下の問いに答える。 ① 直線 $l$ の式を求めよ。 ② $\triangle BOC$ の面積を求めよ。 (2) 放物線 $y = x^2$ がある。$y$ 軸上に点 P(0, a) をとる。ただし、$a > 0$ とする。放物線上に $x$ 座標がそれぞれ 1, 3 である点 A, B をとる。このとき、AP + BP が最小となる $a$ の値を求めよ。

幾何学放物線直線面積座標三角形距離対称性
2025/7/6

1. 問題の内容

(1) 放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 と直線 ll が3点 A, B, C で交わっている。点 B, C の xx 座標がそれぞれ -2, 4 であるとき、以下の問いに答える。
① 直線 ll の式を求めよ。
BOC\triangle BOC の面積を求めよ。
(2) 放物線 y=x2y = x^2 がある。yy 軸上に点 P(0, a) をとる。ただし、a>0a > 0 とする。放物線上に xx 座標がそれぞれ 1, 3 である点 A, B をとる。このとき、AP + BP が最小となる aa の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ① 点 B, C は放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 上の点なので、それぞれの座標は、B(-2, 12(2)2\frac{1}{2}(-2)^2) = B(-2, 2), C(4, 12(4)2\frac{1}{2}(4)^2) = C(4, 8) となる。
直線 ll は点 B, C を通るので、傾きは 824(2)=66=1\frac{8-2}{4-(-2)} = \frac{6}{6} = 1 となる。
直線 ll の式を y=x+by = x + b とおく。点 B(-2, 2) を通るので、代入して 2=2+b2 = -2 + b より、b=4b = 4 となる。
したがって、直線 ll の式は y=x+4y = x + 4 である。
(1) ② BOC\triangle BOC の面積を求める。点 B の座標は (-2, 2), 点 C の座標は (4, 8), 点 O は原点 (0, 0) である。
BOC\triangle BOC の面積は、ベクトルの外積の半分で計算できる。ベクトル OB\vec{OB} = (-2, 2), OC\vec{OC} = (4, 8) なので、面積は 12(2)(8)(2)(4)=12168=1224=12\frac{1}{2} |(-2)(8) - (2)(4)| = \frac{1}{2} |-16 - 8| = \frac{1}{2} |-24| = 12 である。
あるいは、点 C から xx 軸に垂線を下ろし、点 B, 原点, 交点でできる三角形を引くことでも求められる。
BOC\triangle BOC の面積は、直線 ll の式 y=x+4y = x + 4 と原点からの距離を高さとして、BCを底辺として計算しても良い。
点と直線の距離の公式を使うと、ax+by+c=0ax + by + c = 0 と点 (x0,y0)(x_0, y_0) の距離は ax0+by0+ca2+b2\frac{|ax_0 + by_0 + c|}{\sqrt{a^2 + b^2}} で求められる。
y=x+4y = x + 4 より xy+4=0x - y + 4 = 0 なので、原点(0, 0) との距離は 1(0)1(0)+412+(1)2=42=22\frac{|1(0) - 1(0) + 4|}{\sqrt{1^2 + (-1)^2}} = \frac{4}{\sqrt{2}} = 2\sqrt{2} となる。
BC=(4(2))2+(82)2=62+62=62BC = \sqrt{(4 - (-2))^2 + (8 - 2)^2} = \sqrt{6^2 + 6^2} = 6\sqrt{2}
12×62×22=12\frac{1}{2} \times 6\sqrt{2} \times 2\sqrt{2} = 12
(2) 点 A, B の座標はそれぞれ A(1, 1), B(3, 9) となる。点 B の xx 軸に関して対称な点を B'(3, -9) とする。
AP + BP が最小となるのは、AP + BP = AP + B'P が最小となるときであり、これは A, P, B' が一直線上にあるときである。
直線 AB' の式を y=mx+cy = mx + c とおく。A(1, 1), B'(3, -9) を通るので、
1=m+c1 = m + c
9=3m+c-9 = 3m + c
この連立方程式を解くと、2m=102m = -10 より m=5m = -5 となり、1=5+c1 = -5 + c より c=6c = 6 となる。
したがって、直線 AB' の式は y=5x+6y = -5x + 6 である。
点 P は yy 軸上の点なので、x=0x = 0 を代入すると、y=6y = 6 となる。したがって、P(0, 6) である。
よって、a=6a = 6 である。

3. 最終的な答え

(1) ① y=x+4y = x + 4
(1) ② 12
(2) 6

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