A組の人数を$x$、平均点を$a$とする。C組の人数は$x$であり、当初のC組の平均点はA組の平均点$a$以上であった。C組を欠席した2人の男子の点数の和は$k$点であり、この2人の点数を加えてC組の平均点を計算し直したところ、C組の平均点はA組の平均点$a$より低くなった。$x$の値がただ一つに定まるような$k$の値を全て求める問題である。

代数学不等式平均方程式条件
2025/7/6

1. 問題の内容

A組の人数をxx、平均点をaaとする。C組の人数はxxであり、当初のC組の平均点はA組の平均点aa以上であった。C組を欠席した2人の男子の点数の和はkk点であり、この2人の点数を加えてC組の平均点を計算し直したところ、C組の平均点はA組の平均点aaより低くなった。xxの値がただ一つに定まるようなkkの値を全て求める問題である。

2. 解き方の手順

まず、問題文の条件を数式で表す。
* 当初のC組の合計点をSSとすると、C組の平均点はSx\frac{S}{x}である。
* 当初のC組の平均点がA組の平均点以上なので、Sxa\frac{S}{x} \geq a。これは、SaxS \geq axと書き換えられる。
* 2人の点数を加えた後のC組の平均点はS+kx+2\frac{S+k}{x+2}である。
* 2人の点数を加えた後のC組の平均点がA組の平均点より低いので、S+kx+2<a\frac{S+k}{x+2} < a。これは、S+k<a(x+2)S+k < a(x+2)と書き換えられる。
* SaxS \geq axS+k<a(x+2)S+k < a(x+2)より、axS<a(x+2)kax \leq S < a(x+2) - kとなる。
* したがって、ax<a(x+2)kax < a(x+2) - kより、ax<ax+2akax < ax + 2a - k
* これより、0<2ak0 < 2a - k、つまりk<2ak < 2a
* また、ax<a(x+2)kax < a(x+2) - kなので、ax<ax+2akax < ax + 2a - k
* axaxの取りうる値は、axS<a(x+2)kax \leq S < a(x+2) - kを満たす整数のxxがただ一つである条件を考える。
axS<a(x+2)kax \le S < a(x+2) - kとなるSSが存在するためには、a(x+2)kax>0a(x+2)-k-ax>0でなければならない。これは2ak>02a-k>0、つまりk<2ak<2aであることを意味する。
axS<a(x+2)kax \le S < a(x+2)-kをみたす整数xxがただ1つであるとき、a(x+2)kaxa(x+2)-k - ax が最小となる場合を考える。
問題文の条件を満たすためには、a(x+2)ka(x+2)-ka(x+1)a(x+1)の間に整数が存在しない必要がある。つまり、xxがただ一つに定まるには、
a(x+1)a(x+2)ka(x+1) \geq a(x+2) -k
ax+aax+2akax+a \geq ax+2a-k
kak \geq a
よって、kkの取りうる値の範囲はak<2aa \leq k < 2aである。
kkの値を全て求める。
ak<2aa \leq k < 2a

3. 最終的な答え

ak<2aa \leq k < 2a

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