実数 $a$ に対して、xy平面上の2つの曲線 $C_1: y=x^2$ と $C_2: y=-x^2+2ax-a$ が与えられている。 (1) $C_1$ と $C_2$ が共有点を持たないような $a$ の範囲を求める。 (2) (1)で求めた $a$ の範囲において、$C_1$ と $C_2$ の両方に接する直線が2本存在することを示す。 (3) (1)で求めた $a$ の範囲を動くとき、$C_1$ と $C_2$ の両方に接する2本の直線の交点が描く図形を図示する。
2025/7/6
1. 問題の内容
実数 に対して、xy平面上の2つの曲線 と が与えられている。
(1) と が共有点を持たないような の範囲を求める。
(2) (1)で求めた の範囲において、 と の両方に接する直線が2本存在することを示す。
(3) (1)で求めた の範囲を動くとき、 と の両方に接する2本の直線の交点が描く図形を図示する。
2. 解き方の手順
(1) と の共有点の 座標を求めるには、2つの式を連立させます。
と が共有点を持たない条件は、この2次方程式が実数解を持たないことである。つまり、判別式 が負であれば良い。
(2) に接する直線を とする。接点の 座標を とすると、 より、接線の傾きは である。接点は なので、接線の方程式は
これが と一致するので、, である。
にも が接するので、 が重解を持つ。
判別式を とすると、
ここで、, なので、
この に関する2次方程式が異なる2つの実数解を持つことを示す。判別式を とすると、
なぜなら、 なので である。
したがって、 に関する2次方程式は異なる2つの実数解を持つので、2本の接線が存在する。
(3) 2本の接線の交点を とする。接線は と表される。異なる2つの接点の 座標を , とすると、
の解が , であるから、解と係数の関係より
2本の接線は
辺々引くと
また、
より
したがって、交点の描く図形は放物線 の の部分である。
3. 最終的な答え
(1)
(2) 解法の手順を参照
(3) 放物線 の の部分