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1. 問題の内容
(1) 不等式 を証明せよ。
(2) のとき、不等式 を証明せよ。
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2. 解き方の手順
**(1) 不等式の証明**
不等式 を証明するために、左辺から右辺を引いた式が0以上であることを示します。
1. 左辺から右辺を引きます。
2. 平方完成を目指して式を整理します。$x$と$y$に関して平方完成できる形を探します。
3. $y$を含む項をさらに平方完成します。
を変形して平方完成させる事を考える。
に着目して
のようにできないかを考える。
は失敗
だったので、
はをどう平方完成させるか。
.
4. $5x^2 + y^2 - 6y + 45 - 4xy= (4x^2 - 4xy + y^2) + x^2 - 6y + 45 = (2x - y)^2 + x^2 -6y+9+36= (2x-y)^2+x^2 -6y + 45$
5. 改めて式全体を考え直す
.
.
6. ここで間違いを発見! $5x^2 + y^2 - 6y + 45 - 4xy = 4x^2+x^2 -4xy+y^2-6y+9+36=(2x-y)^2 + (y-3)^2 +x^2 -(-2xy) = (2x-y)^2+(y-3)^2+x^2-2xy=(2x-y)^2+(x-y)^2 + (-2y)^2+x^2$
7. 問題を解くための正しい手順に沿う
を変形
4. $(2x - y)^2 \geq 0$ かつ $(y - 3)^2 \geq 0$ かつ $36 > 0$ より、$(2x - y)^2 + (y - 3)^2+36 \geq 0$ が成り立ちます。
5. したがって、$5x^2 + y^2 - 6y + 45 \geq 4xy$ が証明されました。
**(2) 不等式の証明**
のとき、不等式 を証明するために、相加相乗平均の関係を利用します。
1. 与えられた式を展開します。
2. 相加相乗平均の関係を利用します。$A>0, B>0$のとき、$\frac{A+B}{2} \geq \sqrt{AB}$が成り立ちます。等号成立は$A = B$のときです。
よって、
3. 上記の結果を元の式に代入します。
4. したがって、$(a + 3b)(\frac{1}{a} + \frac{3}{b}) \geq 16$ が証明されました。
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3. 最終的な答え
(1) 不等式 は証明された。
(2) 不等式 は証明された。