1. 問題の内容
は整数とする。命題「 が奇数ならば、積 は偶数である」を証明せよ。
2. 解き方の手順
この命題を直接証明するのは難しいので、対偶を証明する。元の命題の対偶は「 が奇数ならば、 は偶数である」となる。
が奇数であるとき、 と はともに奇数である。なぜなら、 または が偶数であれば、 も偶数になるからである。
したがって、 および ( は整数)と表せる。
このとき、
これは偶数である。なぜなら、 は整数だから、 は の倍数、つまり偶数である。
よって、対偶「 が奇数ならば、 は偶数である」が証明されたので、元の命題「 が奇数ならば、積 は偶数である」も真である。
3. 最終的な答え
が奇数ならば、 は偶数である。